追記@NF

鋭いご指摘がありましたのでIMDやIPより先に
NFについて追加しておきます。

ご指摘

NFが各段で加算され悪化するのに、取りざた
されるのはフロントエンドだけなのはどぉして?
う〜ん、実に鋭いご指摘です。

先日のポストの通り、以下がNFを導く式でした。

NF=(1/G)*(出力側のN/kTB)

これを変形すると

出力側のN=GNFkTB

更に

出力側のN=GkTB+(NF-1)GkTB 

と展開して使いやすくおきます。
実はGkTBにアンプ内で発生したノイズ(NF-1)GkTB を
加算した式なのです。

これが受信機のトータルノイズです。
n段のアンプを通していて、格段のNFやゲインなどが
明らかになっている場合は以下のように表現できます。

NF=(1/(G1G2・・Gn))*(出力側のN/kTB)

1段目のNF1に後段が加算されてゆきます。
これが単純な足し算ではなく下記のようになります。

出力側のN=
NF1+(NF2-1)/G1・・・+(NFn-1)/G1G2・・Gn-1

この式を見ると分かる通り、後段になればなるほど
前段までのゲインで除算されるため、NFに支配的なのは
フォロンエンドの特に1段目と言うことが分かります。

逆に言うとフロントエンドでゲインを稼がない場合、
以降のIF初段などのNFに気を使うことになります。
特にATTが挿入されているパッシブなDBMなどでは
ポストアンプを設けることもあります。
狭帯域になる前なのでRFアンプと同じ2SK125などの
パラやPPで構成するのが常道です。

ほら、数式では簡単に説明が付きますが、これの
概要を文章で・・・ってなかなか難しいでしょ?(笑

絶対零度でない限り、アンプだけではなくパッシブな素子も
熱を発生するためNFを持ちます。
例えば3dBのATTのNFはそのまま3dBになりまですので、NFを
気にする場合は、前段までのゲインや挿入箇所などに要注意です。
これってすでに書いてましたっけ?

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