ラジアルでなくてはイケないのか?

本日は朝から気温が下がりツルツル道路で
走るのに難儀しました。

すでに年末休暇に入った友人からの電話です。
お陰で休憩時間が潰れてしまいました。
先日のポストを見てラジアルは角度が等分
されていなくてはいけないということに関する
質問を幾つか受けたのですが、時間がないところでの
回答だったので、それにまつわる補足めいたものを
書いておきます。

ラジアルはなぜ等分割?

以前も書きましたがラジアルは本数があれば
良いというわけではなく、正常な形状は
各ラジアルの角度が等分割であること、というより
等分割されていないものはラジアルと呼びませぬ。

ラジアルが2本の場合は360/2=180度です。
例えばこのアンテナが打ち上げ角30度であるとします。
これに1本のラジアルに対し45度の角度で
もう1本足して3本とするとどうなるでしょう。
パターンの乱れは想像が付くでしょうが
打ち上げ角が乱れほぼ真上になってしまい
垂直(ブラウン)アンテナのご利益を失ってしまいます。

等分割で均一性を保つことで水平面無指向性と
低打ち上げ角になる。
それがラジアルです。

ではラジアルでなくてはイケないのか?

完全無指向性となるように等分割であるのが
ラジアルですが、不均等分割ではイケないの?
と偏屈な拙生は考えてしまいます。

実は不均等を積極的に利用して打ち上げ角を犠牲にせず
指向性をもたせる方法もあります。
これは移動運用の際、どこかで良い所があるはずと
3本のラジアルの角度をいろいろ変えて受信してみた
ことがあり、全くダメな角度・FBに受信できる角度を
見つけたことがあります。
特に定性的なデータを取ろうとしたわけではなく
単なる思いつきでしたが、上記のダメなパターンは
このとき発見したものです。
ふと思いつき45度のエレメントに180度、つまり反対方向にも
展開し4本としたものがFBでした。
4本は等間隔でないのでラジアルとは呼べませんが、対称である
ことが良かったのか、感触はほぼ無指向性でGPと遜色なかった
記憶があります。。
長方形の場所しか確保できない時は良いかもです。

また2本のラジアル(180度)に直角に1本だけエレメントを張り
Tの字のように3本とすると、打ち上げ角が数度高くなりますが、
3〜4dBのF/B、つまり指向性が出ます。
180度反対の方で張ると指向性が逆転するので、4本のラジアルを
リレーなどで切り離せるようにしておけば面白いかな?
なんて考えた時期もありましたが、移動運用で大掛かりな設備に
したくないので考えただけで終わっていました。

しかしその考えをシミュレーションしてみた際、直交させる
エレメントを2本のラジアルより長めにしていくと、打ち上げ角は
少しずつ高くなってしまうのですが、利得がが大きく取れるところを
偶然発見してしまいました。
形状がエレベーテッドでも同じ傾向です。
一度実験してみたいと思いつつ長い間ペンディングになっています。


バーチカルアンテナとは思えない指向性
短くしてもF/Bは発生しますが長めのほうが利得と
F/Bには効果があり、短めのほうが打ち上げ角は低くなります。

いろいろな本数と角度で計算させればきっと
ドラマチックな計算結果が出てくると思われます。

悲しいお知らせ・・・

29日は急に入った緊急のお仕事でオホーツク海まで
走ることに。。。(泣

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