H5・CE9事件

御仁のシャックに遊びに行った時、ZSから独立?して
新しいカントリー(現エンティティ)になるかもしれない
というH5AKが大パイルアップを受けていました。
ロングパスでしたが、御仁の設備である22m高で7eleの
フルサイズ八木は、1980年台前半ではビッグガンであり、
御仁が呼ぶとすぐに応答がありました。
その後バップながら拙生も呼ばせていただきました。
すぐに応答があったのですが、59QSLの後に
なんとH5AKがパイルに疲れたのでお前リスト取れ!
と言ってきたのです。

当時はCQロングパスでアフリカを集めてはDXネットの
真似事らしきものもやっていたので、リストづくりは
そう不得意ではなく、100局ほどのリストQSOを終えました。
リスト終了後、引っ込むけど明日も出てくるので、予め
100局のリストを作っておけとのご指示です。。。
スケージュールに間に合わせるため次の日の仕事は
超特急で片付けて、今度は自宅のシャックへ飛び込みました。

その時のアンテナは11F屋上にメーカ製のブームを
11mまで伸ばし、7eleに交換するまで永久調整中だった
5eleフルサイズ八木でした。
ショートパスはススキノにアンテナが向くので、ネオンが
灯るころにはノイズレベルが半端でなく、高いビルや
近くの山で遮られ、飛びも最悪でしたが、幸運にも
すぐ横を流れる大きな川(豊平川)はシャックの
ところでのくの字に曲がっており、ロングパス方向の
東〜南は上流方向にアンテナが向くため、ノイズも少なく
とてもよく飛んでくれました。
ちなみに下流方向は北北西でカリブ海やUS東海岸は
そこそこでした。

なんとかスケージュールの時間に間に合っわせて100局の
リストを取り、H5AKを呼ぶとすぐに応答があり、
あっという間にリストをこなしてくれました。
そして・・・明日も出るのでリスト作っておけ。。。
ちょっと待って・・・明日忙しいのですが。。。
誰か代わりにリスト作ってくれる方いませんかぁ?
シーン・・・・
ま、乗りかかった船なので明日も超特急で帰宅するはめに。

翌日はもっと超特急でなんとか時間に間に合ってリストを
取りましたが、すごい呼ばれ方で、昨日のシーン・・・は
一体ナンだったのでしょう。w
お約束の100局のリストが出来たのでH5AKを呼ぶと・・・
アレ?応答がありません。何度呼んでも応答なしです。
30分以上呼んだでしょうか。
その間ちょっと嫌味っぽい言葉も浴びせられました。
H5AKから頼まれただけでオイラが悪いわけじゃない!
と言いたいところですが、気の弱い拙生はそんなことは
決して言えません。。。@ホントか?
更に呼ぶも応答なく、流石に諦めてリストに載った方達に
お詫びをして、本日の取ったリストは全てキャンセル
させていただくことをアナウンスしました。
多くのかたからご苦労さまと温かい言葉もいただいたのが
せめてもの救いでした。

しか〜し、諦めの悪い拙生はもし呼んできたら文句の一つも
言ってやろうと、更にH5AKを呼び続けました。
H5AK・H5AK・・・on schedule・・
スケジュールは嫌味ったらしくww
15分程経過・・
ついに諦めかけたときに誰かが拙生に声を掛けました。
拙生 どなたですか?
相手 H5じゃないけど私はAKです。
ん?ナニふざけてこと言ってるんだと思いましたが
一応尋ねてみました。
拙生 呼び出し符号はなんですか?
相手 私はCE9AKです。
え、え、え〜!?もうびっくりです。
当時のサウスシェットランドは出始めたばかりで
15mBANDではとても珍しく、W7PHOファミリーネット
以外ではなかなか見つけることは出来ませんでした。
拙生もビルお世話でやっとCE9AHを1局だけ出来た
という状態でした。
その珍カントリーが向こうから呼んできたのです。

拙生は懇願しました。
あなたはH5AKよりよほどレアである。
100局のリストを作ったがH5AKが出ないので私は
窮地に陥っている。
何人残っているかわからないが、このリストをこなしては
くれまいか・・・とかなんとか・・・
とにかく土下座してwお願いしてみると快く引き受けて
くださいました。

で、H5AKのために作成したリストだが、CE9AKでも
よかったら応答してくださいとアナウンスしてから
リストの頭からコールしていきました。
びっくりしたのはリストキャンセルのアナウンスから
すでにかなりの時間が経っているのに、70局ほどの方から
応答があったことです。

リストが一通り終わってから(控えめに)まだイイ?
って言ってみる。w
OKがでたので100局、その後も100局とリストを作成し、
270局ほどやったところで北海道からのコンディションが
落ち始め、コントロールが怪しくなってくる前に
西日本のかたにバットンタッチしようと思いましたが、
4・5・6エリアの方も似たような入感状況ということ
だったのでそこまでとしました。

スケジュールを持ちたかったのですが、毎日超特急で
帰宅するわけにもいかず、ウィークエンドに聞こえていたら
呼んでくれとお願いするのにとどまりました。
ウィークエンドのCQに応答してくださったことはなく、
きっとH5AKを呼ぶ拙生の悲惨な声を哀れに思い、
一度だけ素晴らしい幸運をくれたのだと思っています。
 

 

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