4台目

古い真空管式モノバンドリニアアンプを
リモートで電源ON・OFFする話です。

今まで改造した3台は、プライマリのシーケンスに
メカニカルリレーが組み込まれていたので
コイルのコールドエンドを切り離して延長し
そこをON・OFすればよかったのですが、
4台目のヤツは電源SWの代わりにブレーカーが
付いており、保護回路も兼用していました。
スペースの問題もあり大幅な改造は困難ですので
今回は入力DCで出力200V(以上)耐圧のSSR
(ソリッドステートリレー)を採用します。
SSR自体は小さくてもヒートシンクによる放熱が
必須なので、必要なスペースは大型のメカニカル
リレーと、そんなに変わりがあるわけでは
ありませんけどね。

SSRはフォトカプラーで半導体SWをON・OFFする
無接点リレーで、ガシャンという音もないし
無接点がゆえに劣化も少ない。
今回採用のDCでフォトカプラを点灯させるには
3~30V程度のDCを送るだけで、リモート側も簡単で、
12VならPCからTCP/IPで制御するのIPアドレスを持った
小型リレーなんかでも十分叩けるので、ネットからの
リモートにも最適でしょう。
(AC100Vや200Vを叩くならもう1個リレーを介す。)

こう書くと良いことづくめに思えますが
欠点もあります。
先ほども書いたように半導体SWによる発熱。
5A程度ならパッケージ自体の放熱でも問題なし
なのですが、10A・20Aさらにそれ以上となると
そうはいかずヒートシンクが必須となります。
さらに40とか60Aなんて場合は、拙生の場合
通気性の良いところに設置するか、FANで
クリーングします。
また半導体SWが故の特徴として、40A必要な
回路に、20AのパラレルはNGなんです。
200Vに使用する際に100VシリーズもNGです。
入力側を同時にフォトカプラを点灯しても
微々たるタイムラグで片方が先にONするので、
その間片側のみに電流が流れてしまいます。
また両方ONしても個体差によりバランスよく
流れてはくれません。
シリーズの場合もバランスよく分圧してくれないのです。
つまり出力20Aをパラにしても40A流せないってこと。。。
ま、最大出力時に40A必要なら、インラッシュ
カレントのことも考慮し、単体で60Aのものを
使うのが拙生流ですから、そんなけち臭いこと
しませんけどぉ。w
ちなみに20A1個で済むところを20A2個パラっておくと
無駄なように見えて、1個ぶっ壊れてももう1個が
役目を果たしてくれます。
パラの回路を見かけたら冗長性を持たせている
ということです。

手持ちに中古はありますが今回は発注しました。
今日あたり帰宅したら届いているはずです。

余談

恰好やスペースを気にしなきゃ、外付けでも
リモートON・OFFできます。
ただし、本体の電源SWやオペSWは常時ONにしておき
200V(または100V)を入り切りするだけで稼働する
のが条件です。

*別途バンド情報が送られていてオートチュニングなら
 マルチバンドでも行けます。
 ただしそのようなリニアは電源やオペのON・OFFも
 最初からリモートでできるようになっているはずです。

*ICPW-1はやってできないことはありませんが、
 リモートには不向きですね。

*SSRは入力がACだったり、出力がDCだったり様々な
組み合わせがあるので、用途に応じて使い分けします。
下の画像は以前AC200Vと間違えてDC200Vのものを
オークションで落札してしまいました。。。💦
要注意です。

 


もも三昧

 
そろそろ畑の時期ですね。
ももママ福岡出張につき、ももには
試練の日々です。。。

 

 

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