HL-2K修理
本日の予定は比較的優先度の低い仕事だったので、
思い切ってお休みにしてHL-2Kの修理を行いました。
症状は前に書いた通り電源ONで球のソケット
周りで火花が出ます。
すぐに電源を落とさないとFUSEが飛びます。
HL-2Kはスタンバイ時はIp・Igの還流路をリレーで切り離し、
別電源から100V程度のプラス電圧を掛けて深いバイアスと
することで動作点をカットオフ以下、つまりプレート電流が
流れないようにしています。
よってリレーが誤動作かネッパったままでメイクしていない限り
別電源がおかしいとしか思えません。
火花が見えたソケット周りを全部外してみたが
スパーク痕は見当たらない。。。(^〜^?
勿論球に高圧は掛けないのでPSを外しておく。
ついでにペア球のエージング。
やはりカットオフ電圧が規定通り出ていません。
リップルフィルターの22μFがパンク寸前に膨らんでいて
バイパスCの.015μFが黒焦げ。
これじゃぁ脈流が出力されている。。。
これらを交換すると正常にDC116Vが出てきました。
でも安心は出来ません。
多分脈流の電圧が高い時にはIpを抑圧するけど
電圧が下がった時にはIpは流れたがる。
別電源には高抵抗がシリーズに挟まっているため
流れやすいところでスパークしていると考えられます。
ってことはそこもぶっ壊れている可能性大ですね。
ところが探してもそのような所は見当たりません。。。
グリッド(シャーシ電位)を使って還流しようとした?
また寿命でコケたのか他の要因でコケたのかが分かりません。
しかしいくら調べても他の要因は見当たらず、この時点で
球に高圧をかけてみました。
今度は火花が出ません♪
高圧を掛けた状態でのエージングも十分出来たところで
送信状態にするとアイドリング電流も適正な値で流れます。
アイドリングを流したまま30分置いておいて大丈夫なので
パワーを出してみると50W入力で約1KWの出力を確認しました。
実は他にもいろいろあって高圧回路のDiがコケていていたり
8シリーズの電解Cに掛かる単電圧がバラバラで1個は耐圧を超えていたり、
球が全く違うロッドのものが入っていたり。。。
改造の仕方も気に入らない。
気の付いた所はすべて手をかけてパワーを出して試したのは
ストックにあったペア球です。
最初に刺さっていた球でやるとゲインが13dB取れずマックスも
300〜350Wほど少なという状態です。
元々の球でも1KW出れば免許用としてはOKでしょうが、同じ
3-500Zでもプレート形状の異なるものが入っているのは
気分的にも気持ちの良いものではありませんよね。。。
さて、今回もコイツが大活躍。
カプラを交換しなくても良いのですごく楽チンです。
3KW連続OKの擬似空中線。
強制空冷をかけてやると5KWはOK。
結構時間が掛かったので結局自分のものは
実際に使う高周波部分の部品をおいてきただけに
なってしまいました。(悲
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