CPUやメモリのリソースを大量に消費するような
アプリケーションを稼働させ、そのコンピュータの
スペックの限度を超えた場合、ハングアップすることがあります。
これはWindowsだけではなくUbuntuでも起こりうることです。
Windowsでアプリケーションがハングアップした場合、タスク
マネージャを起動させて問題のプロセスを停止させます。
しかし症状が重症の場合はそれすらできなくなり、システムを
再起動させることがしばしば起こります。
複数のアプリを起動させていた場合、問題ないアプリも道連れに
してしまい、しかも再起動するまでに時間を費やすことになります。
Ubuntuではシステムツールからシステムモニタを起動させると同様に
プロセスを停止させることができますが、Windowsほどではなくとも、
やはりここからのプロセス停止ができないことがあります。
ではシステムの再起動?
Ubuntuではその前にやるべき効果的な手段があります。
手段の説明の前にちょっと・・・
多くのアプリケーションはGUI(グラフィックスユーザーインターフェイス)
により稼働しますが、GUIでの稼働は多くのリソースを食いつぶします。
よくサーバーはそんなにハイスペックでなくても良いという話を聞いた
ことがあると思いますが、それはCUI(キャラクターインターフェイス)の
コマンドベースで稼働させるためリソースを多用しないからであって、
GUIで稼働させれば、デスクトップマシーンと同様にリーソースを消費
することになります。
ハングアップするのはリソースを多用するGUI環境においてであり、
拙生はCUI使用時にハングアップした経験はありません。
Windowsの場合はOSとGUIは密接な関係があり、GUI環境のみ終了
させることはできませんが、Ubuntu(というよりUnix系)ではGUI環境は
OS(カーネル)と完全に分離されており、システム全体を道連れにせずに
GUI環境のみを終了させることが可能です。
■ UbuntuでGUI環境再起動
・準備
システムツール→システム設定→キーボードレイアウト
→レイアウト→オプション→Xサーバーを終了するための
キーシーケンス
Ctrl+Alt+BSにチェックを入れる
(ディフォルトではCtrl+Alt+BSで再起動はできない)
・操作
Ctrl+Alt+BS でウィンドウシステムが終了し稼動していた
アプリケーションが強制終了しログイン画面になるので
ログインしなおす
稼動していた問題ないアプリケーションも道連れにするが、
システムの再起動よりは大幅な時間短縮となる
どぉしても道連れにさせたくないときは以下を試みます。
■ 問題のあるアプリケーションのみ終了
Ctrl+Alt+F1 でコンソール(仮想)画面になる
ユーザー名+パスワードでログイン
topコマンドなどでCPUやメモリのリソースを食いつぶしている
プロセスのID(先頭にあるPID)を見つける
Ctrl+C でtopを終了
次のコマンドでプロセスを強制終了させる
kill -9 プロセスID
Ctrl+Alt+F7 でGUI環境が復帰する
(startxコマンドでは復帰しない)
キー操作も受け付けないような重症の場合は諦めて
システムごと終了させましょう。
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