15KV/1A シリコンスタック

東芝製の15KV/1Aという整流器2個セットを入手。
中間にタップは付いておらずブリッジ整流には
4個ないと使えないタイプです。
そんなの何に使うんかって?
それが使いみちはちゃんとあるんですねぇ。(笑


 長辺が250mmで2個で1.5Kgと大型です。
 底面がヒートシンクタイプでない全モールド
 タイプだからでしょう。

最近はロシア球などでGU-84Bや78Bなど、
低Ep高Ipで高出力の球がもてはやされています。
上記の球は陽極損失が2.5KWですからEp3200Vでの
使用においては最大1.5A位までは流せそうですね。
しかしこの電圧で1.5A流せるトランスは手持ちになく、
どこかで見つけるか新たに巻いてもらうしかありません。
ところが手持ちに1A弱は流せるAC2650Vの同一規格の
トランスが2個があります。
で、実験用大容量電源として2個のトランスの1次側を
パラにして、2次側はシリーズにし中点を作って
全波整流をすることにしたわけです。
整流後の電圧は無負荷で3700V、その辺にあった
巻線抵抗をブリーダ抵抗にしてナニガシかの電流を
流したところ3450Vになりました。
フルパワー時には3000V程度になる位の良い値ですね。

ブリッジならフル稼働させるトランスは半波ごとに
お休みが出来、デューティサイクルが半分になるので
倍近くの電流は取り出せるでしょう。
この電圧ならGU-74Bや4cx-1000・1500、3-500や
4-400辺りでも使えます。

トランスを取り外せるようにしておけば移動させるのも
苦労しないので、別のトランスも乗っけておいて2次側の
整流回路までを切り替えて違う電圧でも使えるように
しておけばというとっ散らかった発想が頭をよぎりました。

違うトランスとはAC3700V・3850V・4000Vのタップが
出ていて、無負荷時には5000〜5600V程度の整流出力
電圧が得られます。
規格は800mAとなっているのですが、実際には2倍位の
電流を取り出せた実績が有ります。
コチラはブリッジでの整流になるので、整流後を切り替え
平滑回路を共用しようというものです。
5000VクラスならGU-5Bや7F71*、3-1000や4−1000、
3CX3000にも使えます。

じゃあ8877用のDC4000Vはどぉするって?
そこまでは面倒見きれませぬ。w

平滑Cは高圧の方に合わせることになり、ブリーダ抵抗は
低圧の方の最適値とすれば高圧の方は多めに流れますので
耐電力に余裕が必要になります。
低圧回路を含めたRFデッキを作れば即実験できる
というのは便利ですよね。
アンプをお嫁入りさせるときは適切なトランスを
入手して高圧部を別途製作するだけです。

でもトランス3個で約100Kgは重たいので必要な
トランスをその都度取り換える。。。っていうなら
今までと変わりないか。。。

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