磁気飽和でしょ?

結構前の話ですが、安価な半導体オーディオアンプに
真空管用のアウトプットトランスを逆さまに使った
ハイシング変調でAMの送信機を作ったお友達から
連絡がありました。

最初作ったものは変調度が0.3程度でヘルプ信号があり、
駄目だったトランスを交換しプレート・スクリーン
グリッド同時変調にしたら0.9くらいまで改善したことに
気を良くし、別途にもうちょっとハイパワー(ファイナル
6146Bx2)に挑戦したらしい。。。
120Wのステレオアンプの片チャンネルを変調器とし
大型真空管アンプの出力トランスを入手して逆さまに使い、
ハイシング変調にチャレンジしたが、またもやあえなく
撃沈したということでした。www

症状を尋ねると、どぉやら最初の失敗のハイパワー版
みたいな感じです。w
最初の実験時になぜ駄目だったのか詳しく説明したかどぉかの
記憶がは定かではないのですけど、最初のときはトランスの
2次側に掛かるRFファイナルへの直流で、コアが磁気飽和
していたことが原因でした。
どぉやら今回もそんな感じ?

トランスは本来の目的でない方法で使用しますから、
やってみなきゃ分からないところが多々あります。
オーディオのアンプでも直流を掛ける巻線ではありますが
流れる電流は音声出力で変化します。
一定キャアリアを出しぱなしのRFファイナルへ電圧供給すれば
常に電流が流れ磁気飽和が起きやすくなってしまいます。
磁気飽和が起きれば当然インダクタンスは減少しちゃいます。
かなり余裕のあるトランスでなきゃ駄目なんですね。

ハイパワーAMを実用化するなら、低電力変調の後ろにリニア
アンプのほうが、今の御時世部品入手の点から言えば確実に
難易度が下がりますよね。
球を縦に並べた直列変調でも良いと思います。
球2本分の電圧になるので高圧が怖い人のは無理ですけど。ww
球にこだわらなければPWM変調もありかな?
でも実用化して運用と言うよりは、閃きを色々やってみたい。。
とてもよく分かりますよ。

で、一応カプリングCでトランスの巻線を直流から浮かせ、
RFファイナルへのプレート電圧は別途チョークを使って
供給する方法を提案しておきました。
10H300mAのチョークならサラピンでも10K円以下で
売っていると言ったら、近々遊びに来ると宣いました。
どぉせ漁られるんでしょう。。。^^;;
該当品は隠しておかなきゃ。www

本日届いたもの

B&W RFinc

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