電力合成

昨日は書いている途中で球が見つかったので、
嬉しくなって報告がてら先に書いたので、
立て続けの投稿でしたね。
ま、一緒に喜んでやってくださいませ。(笑

本日は雨で、どこにも出かけずに拙宅にこもって
いましたが、野暮用(一応仕事ですけど。。。)が多く
半田ゴテに火は入りませんでした。
休息時間は室内でドローンを飛ばして遊んでました。ww

GW開けくらいからやけに電話がかかってきます。。。

電話の主曰く。。
電力分配や合成に使う100Ωって30Wでもいけるん?
以前入手したチップ型の無誘導抵抗のことですね。
確かにKWを扱うのに30Wって心許ない気が
しないでもありませんが。

分配と合成は扱うパワーが違うだけで回路で見れば
可逆性があります。
もし電力合成に使う2台のアンプが全く同じもので
同じ動作をしているなら、両端子間に接続される
100Ωには電流は流れず、極論で言うと付いていないと
同じ状態であります。

では500Wと1KWの電力合成ではどぉよ?
って、当然の疑問です。
拙生も当初は、電力の小さな方が大きな方の負荷に
なるのではなどと考えたのですが、やってみれば
わかりますがほとんど問題になりません。
業務でお目にかかる電力合成などでは、そのような
構成はなかったので、真剣に考えたことがないのですが、
ない頭から理屈を無理っくり捻り出してみると。。。。
合成用のコイルはバイファイラ巻きで中点側から見ると
反対側の両端は強制的にバランスです。
これってリニアバランと一緒ですよね。
出力が異なってもバイファイラのところで強制的に
E/2にされるため、出力の大きいところは電流が多め、
小さい方は少なめに流れる(インピーが異なる)だけで、
抵抗の両端は同電位に保たる。。。
つまり抵抗には電流は流れない。などと考えているのですが?
付け焼き刃的考察、名付けてQ考察です。。。ww

両端電圧が異なる最大の理由は位相のズレでしょう。
実際には同じアンプでも個体差があったり、調整が
違っていて、扱う信号に位相ズレがあったりすると
バランスが崩れるので、若干の電流は流れます。
異なるアンプで位相が大きく崩れると更に大きなります。
ですが、回路方式が同様なアンプでは、そんなに位相が
ずれるものでもなく、3KW位を扱っても3度や5度くらいの
位相差なら、アンバランス分を吸収する抵抗は30Wも
あれば十分足りる計算です。

2年くらい前にやった簡易実験では、TL-922とHL-2Kの
7Mhzで20W(50Ω10W無誘導抵抗x2)で十分足りました。
合成用FT-240×1、25→50ΩステップアップFT-240パラレルで
3個のトロイダルコア、50Ω10Wx2の無誘導抵抗、レセクタプルx2、
300pFのVC、若干のリッツ線という僅かな部品点数で
800Wと1.2KWのアンプを合成してほぼ2KW出るのは感激です。
単体ではもうちょっと捻り出せますが、プライマリ側に
引っ張った5.5SQという配線の関係でそこまででした。
FT-240(#43)・・・手元にあったからでひと回り小さくても
OKでしょうが、大は小を兼ねるです。
ただコイツは残してあるので、もうちょと大きな電力も
扱えそうであります。w

簡易実験の入力(分配器)側は分配用としてFT240を1個、
ワッテージは忘れたけど多分5Wくらいの100Ω酸金抵抗、
L分キャンセルのVCの構成で、50Ωパラレルで25Ωになって
しまう入力のマッチングは、リグのアンテナチューナーに
委ねました。(笑
巷では入力側にはアイソレーションがいらないという
考え方もあるらしく、逆に25Ωへのステップダウンのみの
分配器を見つけましたが、各々の入力側ににVSWR計を入れて
反射を見る限り、バランスさせておいたほうが無難では
と思いそのようにしております。
ま、世間様一般に逆らったことをやりたがるのはいつもの
ことなので気にしないでくださいませ。。。

ちなみに・・

922は7Mで1.2KW、HL-2Kは1.6KW出ますから、プライマリを
強化してうまくやれば2.8KWくらいは行っちゃう?
異なるアンプでなくとも現在メーカ製の同じアンプで2台ずつ
あるのは、FL-2500、TL-922HL-2Kですが、FL-2500×2でも
1KWは楽勝に超えるかと思われ、6KD6x10で1KWっておしゃれじゃ
ないでしょうかか。www
IC-PW1は・・・1台しかないけど。。。
おっと、良からぬ考えは止めておきましょう。。。
新たに入手したHL-2Kはまだ試していないので、いくら出るかは
分かりませんが、HL-2Kx2はどぉよ?と夢が膨らみます。ww
あ、もちろんダミーを温めながら電力計を眺めるだけです。。よ!

100Ω30Wからとっ散らかりました。^^;;

注意

簡単に書いておりますが、業務の電力合成にかかわらせて
いただいているくらいの知識は持ち合わせた上でのお試しです。
回路や工作は簡単と言っても、高電力を扱うノウハウがあり、
ミスすると大きな危険に直結します。
発振出力の小さな測定器上で上手くいったと思っても
実際に高出力を扱うと異なる結果になる可能性大なのです。
これを見て実験しようと思った方はあくまで自己責任
お願いいたします。
以前の簡易実験でここに書かなかったのはそのためで、
今回は抵抗の話から発展してしまいましたが、回路図だけでは
わからないノウハウもあるのであえて回路図は書いておりません。
でも、どぉしても知りたい(やりたい)方は、こっそり
メールでもくださいませ。

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