ネットワーク中継@最近事情

ここ数日解説してきたのは基礎編だったので、中には
バス型ケーブル(同軸ケーブル等)を使った10base時代
あたりでしか必要のないような話も含まれていました。

前段で述べたように、ネットワーク機器の機能が
高度になり、更に複数の機能を持ち合わせるなど
日々の進化により構成が複雑化しても、有する機能が
どのレイヤーでどう動くのかという基本さえ分かっていれば
必要箇所で適切に使うことができるというものです。
したがってもう古くて最近のネットワーク事情に
当てはまらないようなな事も覚えていることにより、
夫々のレイヤーの性質や扱い方のノウハウとなり得ます。
つまり無駄ではないってことです。

UTPケーブルによる全二重方式

最近ではUTPケーブルの全二重方式がスタンダードとなり、
基本的にケーブルでコリジョンは発生しません。
基本的にケーブルで・・とわざわざ謳うということは
ケーブル以外ではあり得ると言うことです。

事例を書きましょ。

1・2・3・4というホストがあって1⇔2の通信が
行われていても、3⇔4の通信が可能であることは、
今までの解説でおわかりかと思います。
では1→2に送信している時3→2や4→2の送信が
あった場合はコリジョンが発生するのでは?

これは前に解説しましたが、コリジョンが発生した
パケット(フレーム)は、一時的にスイッチなどのバッファに
キャッシュしてコリジョンを回避し、コリジョン検出が
伝送路はもう使われていないから大丈夫だ。go!
を出すとキャッシュされているものを吐き出す
仕組みになっています。
ただしコリジョン検出はフレームの大小による電圧の
変化がスレッショルド電圧より上か下かで判定するため、
ノイズなどでの誤検知の可能性は残ります。

ではバッファでオーバーフローを起こすくらいの
送信が集中があったら?
送信抑制信号を出して送信をストップさせます。
送信抑制信号って言っていますが、拙生の認識では
だいぶ前にちょっとヤンチャな方法と解説した
バックプレッシャー機能のことを言うのだと思います。
つまり故意にコリジョンを発生させ送信を強制的に
止めてしまう。。。やんちゃでしょ?ww
この信号をジャム信号と呼ぶのは納得がゆきます。

インテリジェント

最近の中継機器はインテリジェントスイッチなどと
頭にインテリジェントが付されるものがあります。
どぉやらSNMPの対応しているものを指すようです。
SNMPはSimple Network Management Protocolの略称で
TCP/IPネットワーク内同一セグメントに接続された機器を
監視・制御するためのプロトコルでOSI参照モデルでは
アプリケーション層になります。
SNMPによる監視システムを構築するには、監視サーバーに
SNMPマネージャ、監視されるルータやスイッチには
SNMPエージェントが導入されている必要があります。

さて大事なところを拙生流でザックリまとめると・・・

・現在主流の全二重では、同一ホストへ対し複数の
 ホストからの同時送信によりスイッチなど中継機器で
 コリジョンが発生した場合、バッファでせき止めて
 回避するため、UTPケーブルではコリジョンは発生しない。 
・最近の中継機器は日々進歩している。

とでもなりましょうか。

ご指摘

以前はコンフリクトだったのに最近はコリジョンかい?
ってご指摘をいただきました。
この2つ厳密には違うのでしょうが、アバウトな拙生は
どちらも競合とか衝突という意味で使っています。

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