烏の赤ちゃん・・・

依頼があったのは一月以上前。

以前すべてのアンテナを交換したことのあるタワーに
烏がかなり大きな巣を作ってしまったので、取り除いて
烏避け対策を欲しいというご依頼でした。

2016-05-27 12.36.27

様子をお尋ねすると巣はあるものの烏は見当たらない
とのことで、伺ってみると周囲にはいないようです。
烏の巣は作っただけでそこの卵を産まない
こともあるので、しばらく観察していましたが、
1時間ほど烏がこないことを確認して昇り始めると、
ツガイと思われる2羽が遥か遠くのちょっとした
林みたいなところから一直線に向かってきて
1羽が頭の側をカスめてゆき、その後2羽での
威嚇が始まりました。。。

通常烏は人を襲いません。
烏にとって一番の恐怖が人間だからです。
人を襲うときは主に子育ての時で、ひなに
危害が加えられる可能性があるときは襲います。
以前後頭部を突かれて傷が頭蓋骨まで達した
事例を目の当たりに見ていますので、巣がある
タワーには決して昇りません。

で、1回めは作業中止。
1週間ほどおいて再チャレンジ。
途中まで昇っている時にふと気づくとどこからか
音もなく飛んできた1羽が右斜め後ろ数mでホバリング。
今にも襲おうとしている体制です。。。
持っていたロープを振り回して追い払い、
すぐに降りました。

何度か見に行きましたが、上る前から2羽が
タワーの周りを飛び交っていて中止。。。等々
本日実に8回目のご訪問でした。
烏が2羽、側の電柱と送電線に止まっていたので
試しに途中まで昇ってみると、2羽は飛び立って
周囲を回り始めましたが、慌てかた(?)が全く違い、
悠長に飛び回っているだけです。

間違いなく巣立ったと踏んで昇ってみると案の定
巣は空っぽになっていました。
天気は雨でしたがチャンスは逃せません。
早速巣を叩き落としカラスよけ対策を施しました。
落とした巣は40lのビニール袋に入りきりませんでした。
取り除いた巣は小枝とビニール紐がメインで作られて
いましたが針金も結構混ざっています。
高圧設備の上に巣を作られると短絡事故につながり
かねませんねぇ。
ちなみに巣を取り除いている時にちょっとだけ脅されました。(笑

2016-07-19 13.12.53

作業後のタワー写真を撮り忘れましたが、最上段
ユニットは緑色のネットで覆われ、2段目とのジョイント
部分に取り付けた腕木にカラスよけ風車が4個クルクル
回っているので、見ればすぐ分かるでしょう。(笑

ちなみに腕木は3段になりました。(笑笑

HOME

おすすめ