春のアンテナ計画

14.7mのブームがあるので、春に上げ替えるべく
クラブ局用10MHzの八木宇田アンテナを考えることにします。

条件は15mタワーなのでマストを入れてもせいぜい18mhigh程度。
高さが低いので22°という打ち上げ角は仕方ないのですが、
少しでも聞こえるように水平・垂直面ともにサイドローブ
等の暴れが少ないアンテナを目指します。
ゲインばかりを追求しても聞こえなければ話になりませぬ。。

相変わらず50Ω入力でバラン直結を考えます。
現在のフルサイズ2エレでもそこそこ遊べるのですが、
ビームパターンがブロードで、他のバンドで
多エレメントに慣れっているせいか、QSBが大きい時は
完全にフロントに向いているのか、なかなか判断できない
時もあります。
で、14.7mのブーム長ですから4エレとします。

現在の2エレはAFA-40の残骸で製作したもので、リフレクタは
中心が切れているものをΦ39のパイプでつないでいます。
2本のディレクタも同じものを使用します。
ラジエターのみ中央で切った形状のままで使うので、
計算時にはパイプ径の組み合わせが2種類になります。

AFA-40のローディングコイルをぶった切っただけでは、
10MHzのフルサイズ長にならないため、Φ20の2mもので
不足分を補っています。

ドリブンエレメントパイプ組み合わせ(Φ/m)
34.5/2.0 29.7/1.48 (23.6/0.22) 20/1.8 17/0.26
(13/0.14) 10/2.0で調整

パラスティックエレメントパイプ組み合わせ(Φ/m)
39/0.2 34.5/1.8 29.7/1.48 (23.6/0.22) 20/1.86
17/0.375 (13/0.14) 10/2.0で調整

エレメント長/スペーシング
Re 15.98m
     /5.35m
Ra 15.44m
     /2.10m
D1 14.54m
/7.0m
D2 13.76m

スペーシングの合計は14.45mなので14.7mでピッタリ。
というかムリックリに合わせた感もあります。w

ゲインやF/Bからすれば、決してこのサイズがベスト
ではありせんし、どちらかといえばあまりよろしくない
アンテナの部類でしょう。
しかし高さ限定でパターンが暴れていないという意味では
目的に合致し、計算結果に満足してます。

ゲインは少なめですが18mhighで12.98dBi、
F/B18.9dB、VSWRはfoで1.00です。

間違えがないかMMANAで検証してみましょう。

12.90dBi F/B 18.52dB VSWR 1.02

ほぼ同じ値が出てきました。

18m

このアンテナをそのまま30mhighにすると、打ち上げ角は
13°程度になるので、飛び受けは大幅に改善されますが、
折角30mhighに上げるならそのように計算しなければダメです。
どのスペックを欲しいのか設置環境に合わせて設計しないと、
思ったほどの結果は得られないでしょう。

30m
    45°への輻射が大きい

ちなみに一時移動しない局に上げていた23mhighの4エレは、
非常に良好に働いてくれましたが、ブーム長は
ほぼ同一でも、各エレメント間のスペースは異なります。

せっかく計算しても春になるまでには何度も考えが変わるのでしょう。
でも、そぉやって考えるのが楽しいのです。

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