高速化@後日談

2月は本来寒くてドカ雪も降ることが多いのですが
3月半ば並のお天気で、気温はプラスになり雪はどんどん
融けてますが、きっと安心させておいてそのうち強烈な
寒波に襲われ大荒れになり元の木阿弥になるのでしょう。

先日の御仁はPOSTの内容より”御仁”という響きが
気に入ったようであります。。。(w

で、当然知っていると思ったので言わなかったのですが
拙生には常識でも他の方にはそうでない場合もあるんですね。
(その逆は少なくありません。。。)
LibreOfficeは【クイック起動】を設定することで、メモリは
多少喰いますが、起動は矢のように早くなります。
ファイルをメモリに常駐することで、スプラッシュ画面の
表示を省略し、選択したCalcなどがいきなり起動します。

LibreOfficeのCalcなど、どれかを立ち上げる。
【オプション】⇒【メモリー】⇒【クイック起動sysyrayを有効】にチェック

気になったかたのために。
メモリは多少喰うってどのくらいなのさ??
気になりますよねぇ。(笑
正確ではありませんが、freeコマンドで見たところ
クイック起動しない時と比べ30MB程度と言ったところです。

これで本日のPOSTはおしまい・・では寂しいので、アプリ起動
だけでなく、Ubuntu自体の高速化に話題が及んだので、その辺を
もう少し。

御仁の該当マシンはメモリを2GB搭載しているのでスワップが
発生する率は極めて少ないでしょうが、リソース大喰らいのアプリを
複数動作させた時はスワップが発生する可能性はあります。
頼まれごとの修理のために2GBのS・O・DIMM(貴重なDDR2)を1枚
引っこ抜かれた哀れなノーパソ君(2GB)があるのですが、そいつで
カーネルコンパイルを行うと若干ですがスワップが発生し、
所要時間は25分くらいでした。
後日4GBに戻して(ccacheなしの環境)再度コンパイルを行うと
1分ちょっと短縮されました。
ちなみに手持ちの1GBや512MBに差し替えてやってみたら、
スワップは頻繁に発生し、1GBで3分ちょっと、512MBでは
9分以上も余分にかかってしまいました。
メモリは可能な限り多いほど幸福が待ってる・・・ですね。

御仁いわく、WindowsのReadyBoostみたいな機能って
あるんかいな?・・ってありますとも!
HDDをSSDに変更できない場合は、USBメモリをスワップデバイスや
キャッシュデバイスとして使用すると効果的です。
スワップデバイスとする時はmkswapは一緒ですが、オンするときは
$ sudo swapon -p 5 /dev/sdc1(←USBメモリのデバイス名)
デバイス名の前に優先順位を上げるために-pオプションと
数字おいておきますが、これは10でも20でもかまいません。
せっかく作成しても使われなくっちゃ話になりませんから。
内部がSSDとなっている高速USBメモリでTRIM対応の場合は
-dオプションも付けておくと多少は延命に貢献するでしょう。

【Flashcache】を利用してキャッシュデバイスとするときは
$ sudo apt-get install flashcache-utils
でFlashcacheをインストール後
$ sudo flashcache_create -p back chashdev /dev/sdc2 /dev/sda5
などとします。

–注意事項————————————————

/dev/sdc2はUSBメモリのキュッシュ領域 /dev/sda5は
内蔵ストレージのデータ領域とした場合で、両者とも
既存データがある場合は跡形なくお逝きになってしまわれますので
くれぐれもご注意を。
なので内蔵ストレージは既存パーティションを縮めて新たに確保します。

-pオプションのあとのbackは【write back】というキャッシュ方式で
速度重視したい場合に使用します。
安全を重視の【write through】を使いたい場合はbackではなく
thruとします。

Flashcacheは32ビットのUbuntuでは不安定で使えないようです。
(64ビット番しか試していないので情報のみ。)

———————————————————–

その場でこの話はしなかったのですが、Swap over NBDという
ネットワーク越しで他のマシーンのswapを利用するという
方法もできちゃったりします。
ただし条件は利用されるマシーンが起動していて、メモリが
潤沢であり、接続するネットワークも高速であること。
常時起動しているのはサーバーなので拙宅サーバーを使って
実験的にはやってみました。
サーバーのメモリー上でtmpfsを512MB確保。
確かになんの細工もしていないローカルのHDDに作った
swapよりは早くなるものの、サーバーのメモリを使うのと
ネットワークを使うのが嫌なので実用化はしていません。

サーバーとするマシンを専用に起動させておくなら、
サーバーのみをハイスペックで製作して、システムをLTSPに
しちゃえばクライアント側はサーバーに要求、その結果を
受け取るだけなのでスペックは全く無視できます。
シンクライアントのスペックからみれば、ある意味
究極の高速化と言えるでしょう。

ちなみにローカルのメモリでtmpfsでは。。。
メモリが少なく、ページキャッシュだけで処理ができない場合は
さほど早くはなりませぬ。
また小さな一時ファイルにおいての通常処理でもページキャッシュ
(メモリ上)で処理が完結する場合は差がでません。
潤沢なメモリ容量、扱うのが大きなファイル&頻繁に発生する
HDDが不得意なランダムアクセス等。。。の条件が重なれば、
かなりの差がでます。
もちろんSwap over NBDでも同じことが言えます。

【不要なアプリや機能はぶち消す】

拙宅のWindowsマシーンは例外なく【msconfig】の
スタートアップ(Windows7までで8は別なところにある)から
Securtyソフトのみ残して他の常駐ソフトをぶち消します。
Ubuntu14.04LTS(gnome-compiz)の場合はシステムツールの
設定から自動起動するアプリケーションを編集できます。
プリインストールされる中での不要アプリは、HDDの肥やしに
しておきたくなければ、バシバシアンインストールすることで
アップデートの時間も短縮されます。
これも高速化と言えるでしょう。

今日はここまで。

* 今日は連れ合いのマシーンを更新したため
  引き上げたWindows7マシンのHDD半分の
500GBをぶんどって、ubuntu14.04LTSを
  入れたものでアクセスしてます。
  古いi3-2.93GHzx4 メモリは8GB入れたと思ってましたが
  何故か6GB・・2GBx4枚と思っていたものが2枚は1GBでした。
   HDD1TBをWindowsと500GBの半分こ。
  LGA1156ですがi7を譲ってもらえることになっているので
  入手できたら交換しましょ。
   Ubuntuにはもったいないスペックです。。。。   
 

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