変更ありきの是非。

1KWの移動しない局を申請するとき
お得な方法として知られているのが一旦
QRPで申請しておいて取得した免許に対し
変更申請するやり方です。
某所でそれは法的に問題はなくても正規ではなく
姑息なやりかたなので、最初から1KWで申請せよ
という見解を見ました。
変更有りきでQRPで運用する気もないのに免許を
取得することはクロであるということのようです。
もっと過激な見解も有り、
正規申請手数料の支払いを逃れる為の脱法行為とか
運用する意思も無い虚偽の申請は国を欺く行為とか
虚偽申請の疑いで罰金刑等はおろか免許取り消し
処分となる可能性まで示唆される方もおいでです。

法律に疎いのですが間違いを恐れずに書いてみましょ。

まずは法律上の手続きを正規に踏みさえすれば、
申請時に運用する気があるのかないのかなんてのは
本人しか分からないので脱法行為とは言わないでしょう。

運用する意志がないのに免許を取得する例は結構目にします。
例えば身近な例として・・・運用する気は全く無いけど
主人が取れ取れとウルサイから講習会に行って一応は
コールサインも取得したけど一度もお空にでたことはない、
などというペーパーライセンスの奥方様はクロなんでしょうか?
その後気を取り直して運用したとしても、申請時に運用する
意志がなければ虚偽申請になるのでしょうか。
拙生には問題なさげに見えるのですが。

従事者免許はどのような見解になるのでしょうか。
その昔J隊の通信部隊に所属した友人が、(旧)3級通信士の
試験科目が免除されるために、まずはアマチュアの上級試験を
受けるように指導されたと話してくれました。
確かにアマの上級試験のとき拙生の受験番号が9番目でしたが、
前に座った8人は制服組でありました。。。
(従事者免許番号からして8人中3人しか合格しなかった模様。w)
ちなみに友人はアマチュア無線局を開局していません。
アマチュア無線を開局する意志がないのに他の目的の
ために従事者免許を取得する是非は?

1KWの開局にまつわる費用の例です。

500W以上の無線局を新規で開局しようとすると
申請料や検査料以外に登録免許税なるものが掛かります。
最近調べてませんが変更がなければ3万円だったと思います。

新規に1KW免許を申請
 書面申請/電子申請 8,100/5,500
 落成検査手数料  31,300
          +(基本送信機以外の台数x8,000(50W超))
 登録免許税    30,000

拙生は50Wの移動する局を変更申請しました。

(現在の)
 変更申請      無料   
 変更検査手数料   7,800(基本料)
           +3,850(50W超)
           +2,800(付加装置)
 登録免許税     なし

   *登録点検事業者による点検ではありません。

これで間違いはないと思います。

これを見てわざわざ新規で1KWを開局する人は
いるのでしょうか。
実際周りを見ても1KW免許を取得した方で新規に申請し
登録免許税を払ったという話は聞いたことがありません。
拙生を含む多くの方は取得している移動する局を
移動しない局として変更申請をして、その後必要であれば
なくなってしまった移動する局を取り直しています。

話題になっていたのはすでに所持している免許の変更ではなく
変更ありきの免許取得の是非なのでしょうが、非であるなら
法による縛りがあって然るべきです。
法で禁止されていないのであれば是でしょう。

少しでも節約できる方法で免許を取得しようと思うのは
当たり前の話であり、この手の話は無線局開局のみならず
いろいろなシーンで見られ、拙生にとっては知らないと
損をする節約術の一つくらいに思っていました。
法的に不備がなければ全く問題はないと思うのですが
いかがでしょう?

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