テラ●テーション再び

某社NASがエラーを起こして使えないというSOSが発せられました。

以前同じ製品(RAID6)の不具合で1本のHDDが逝かれただけで
システムが使えなかったことを思い出し、イヤ〜な予感がしましたが、
伺ってみるとまったく同様な症状でエラーとアラーム音・・・
で、メッセージパネルから症状を探ると、やはり4番目のHDDのみが
壊れているという表示がでました。
オヒオヒ、2本逝かれても稼働するのがRAID6だろぉ。
って以前も腹立たしい思いをしたのですがが、どぉやらRAIDの
問題ではなく、アラームが出た時のこの製品自体の仕様かバグ?

どぉやって直したか備忘録としてブログに書いた記憶がありましたが、
このサイトを検索しても出てきませぬ。
サーバーの電源事故により一度データベースをぶっ飛ばしてしまったので、
その時に消滅してしまったのでしょう。
そんな時は下書きしたテキストを捨てずに保存してある秘密の部屋へ。(笑

ありました♪ が・・・
ファイルの作成日からして、データをぶっ飛ばした後の日付なので、
下書きしたもののポストしなかったものと思われます。
多分依頼されたところとメーカの関係を考慮したのでしょう。

しかし今回の不具合は別の会社であり、直接拙生へのご依頼なので
書くことにしました。
書いてしまうなら考慮する必要がないので、まずは前回の不具合を晒します。

***** 下書きテキスト ****************

セットした人に連絡がつかない緊急事態ということで、
某販売店様から代役で見てきてほしいと依頼されました。

1TBのHDD4本でRAID6が構築されているとのこと。
RAID6ならHDDが2本逝かれても復帰できるなぁなんて
思いましたが、症状はエラーメッセージがパネルに表示され
バックランプが通常は青が赤に変化し、アラーム音に
脅かされているそうで、思っているより深刻な症状かもしれません。

早速お邪魔してどのように設定しているのか分からないので、
まずはIPアドレスなど、メッセージパネルの表示をすべて書き取ります。
その中にHDDの4番目が壊れてるゾォ~!というメッセージが・・・

バックアップしてあるファイルは、開けるものと開けないものがあり、
1本だけの不良ならそんなことはないはずなので、ホンマかいな?
と思いつつ鍵付きの蓋を開けると、やはりHDD4のランプのみが
赤色に怪しく光っていました。

保証期間内なのでメーカに送ろうと思いましたが、お客様は
数ヶ月でHDDが逝ってしまうなんて!と怒っていて、長期間なくなるのは
業務上困るともおっしゃいます。ごもっともですね。
ホットスワップであり交換用のHDDだけ送ってもらうこともできるのですが、
こいつが非常に高い!拙生がDOS/Vショップで購入する通常価格の3倍です。
依頼された販売店に聞くと、同じメーカのものを在庫しているとのこと。
1日だけ引き上げさせてもらい、在庫のHDDに交換することにしました。

さて、いくらなんでも3倍の価格ということは、特殊なフォーマットでも
しているのかと不安になり、ダメモトでサポートに電話をしてみました。
相変わらず長時間待たされやっと繋がっても、そういう質問はうちは
修理なので、範疇じゃないなと切られること3度。
サポート電話終了のギリギリに繋がった製品サポートという部門が
シブシブ教えてくれたのが、ファイルフォーマット形式がXFS。
ただし、こちらでやらない限り保証はできなくなります!とのこと。
そんなことは百も承知。お客様は急いでいるののだけれど、
すぐに飛んでこれないアンタ達の代わりにこっちでやってやるんだ!
と言って電話を切ってやりました。(笑

電話を切って2~3分ほど後に、サポセンから折り返しの電話が。
言い忘れたが、セクタは512ではなく4Kとのこと。
どぉもご丁寧に・・・ってそんな大事なこと言い忘れるなんて。。。
と言っても常識的に4Kでしょ。

早速新しいHDDをfdiskでセクタを4096にした後、mkfsコマンドで
xfsのファイルフォーマットをかけてみたのですが、テラステーションに
挿入してみると、RAIDを構築し始めるところでエラー表示が。^^;;

何か違うゾ!?と思いHDD3を引っこ抜いて調べると、セクタの情報は
間違っていませんでしたが、ファイルフォーマット形式はGPTなのですよ。
嘘情報掴まされました。
最初からこっちで全部調べればよかったとちょっと悔んだり。。。

で、再度fdiskでタイプをGPT(ee)に。
今までゴネていたテラステーション君も、今度は何とかエラーなしで
やり過ごしてくれました。
バックアップデーターは200GB程度だったでしょうか。
RAID6が再構築されるまで、半日以上かかっていたようです。

何とか無事修理も終わり収めてきましたが、色々問題ありですね。

・ 1本しか壊れていないのに見えないファイルがあった。
 RAID6なのに・・・
・ テラステーションのUSB端子を利用した外付けHDD(バックアップのバックアップ)
 ファイルフォーマットがEXT3で、今回のような緊急時にWindowsパソコンでは
 使えない。(テラステーションを通すとネットワーク越しには見ることが可能
 テラステーションが使用できない状態ではWindows側にソフトをインストール
 することで対応。)

このメーカ全部がそうなのでしょか?

******** ここまで *****************

前回と全く同じ対応で見事復帰しました。
復旧させるまではバックアップ用外付けHDDを参照してもらいましたが、
WindowsクライアントがEXT*にアクセスできない件は、以前ご紹介した
Ext2Fsdをインストールすることで対応しました。

NASはWindows用のファイルサーバーとして使用されることが
圧倒的に多いのですが、サーバーOS&サーバーアプリはLinux
+SAMBAであることがほとんどです。
Windows専門のDOS/Vショップなどでは不具合に対応しきれない
場合もあり、修理依頼がよく回ってきます。
一番得をしたのが、NASを納入した業者さんが(商社)不具合を
ショップに修理見積もりを依頼したら20万円くらいと言われたそうで、
なんとか30%OFFでできないかというご依頼の時。
成功報酬ではありましたが、HDDを外してLinux機にぶら下げると
なんと全部綺麗に見えちゃいました。(笑
外付けUSBHDDにパカパカコピーしてそれをHDDを交換したNASに
戻してオシマイ。
そんなにかからなかったからもっと安くてよいと言いましたが、
お約束なので・・・ということで14万円頂戴しました♪
交換したHDD分を差っ引いても十分すぎなので、外付けHDDはそのまま
バックアップでもお使いくださいと気前よくプレゼントしたのは当然です。w
最初に依頼した業者がとんでもない金額を提示してくれたおかげで
得をしちゃったお話でした。

さて、同じシリーズでラインアップされた他のNASと比較すると
RAID6使用のハイエンド機として結構イイお値段しています。
でもその価格ならi5クラスのCPUにメモリ8GB+でHDDx4のRAID6の
電源及び冷却強化版ができちゃいますので、イントラだけでなく
十分インターネットサーバーになるので、もったいないと思うのは
拙生だけでしょうか?

 *タイトルはテラ●テーション再びですが、5タビとか6タビ
  のほうが正確です。

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