FT-200のVFO

先日のメーターの振らないTS440Sは直しましたが、
FT-101はメーター自体の断線なので、MK-45を
探していたところ渡りに船の話が浮上しました。
またもやFDTラボさんのお世話になりそうです。

別件で電話をした時に、MK-45のメーターパネルを交換して
使いたいんだけど、メーター持ってない?と尋ねると・・・
なんと、そんな面倒なことしなくたって部品取り用の
FT-101がありまっせー、とのご回答が♪

オークションなんてものがまだなかった時代は
壊れた、または不要になったその手のものは、
リニアアンプを作るときに格好の部品取りでありました。
4〜500Vの高圧部分はスクリーングリッド電圧とか
ロータリーSWは入力あたりの切り替えに。。。
意外とユースフルだったのが、シャフトやそのカプラ。
12V系あたりはリレー電源に使えます。

で、当然譲っていただくお約束をしましたが、
VFOのギヤダイヤルが貴重というお話があったので、
お金ではなく拙生のジャンクBOXに2つあるFT-200用の
VFOの1台と物々交換にしました。

で、このVFOの思い出話を。

オリジナルでは発振周波数が5MHz〜5.5MHzで、
9MHzのXtalフィルタとの組み合わせでは3.5〜4MHzと
14〜14.5MHzの受信機にピッタシです。
勿論両バンドでダイアルの回転方向は逆になりますが、
2SK125やショットキーダイオードのDBMの特性を
みるには、そんなことは気になりませんでした。

アクティブプリセレクタは7MHzでは16MHz台の
VXOでやりましたが、トップバンドは3.18MHzのXtal
フィルタと5MHz台のVFOの組み合わせがピッタリでした。
TS-520S(40m)やFT-101ZD(160と40m)時代には
コッコやマゴに悩まされたものの、明らかに威力を発揮しました。
しかしTS-950あたりではほとんど効果が分からなくなり、
操作が面倒なだけなのでバラしました。

最後のおツトメは10MHzのフロントエンドです。
3.18MHzのCW用Xtalフィルタに合わせて、
発振周波数を6.92〜6.97が出力するように変更。
3.18MHz固定DC受信機のフロントエンドとしました。
要はスーパーヘテロダイン受信機のIF以降を
DC受信機にしてしまったスタイルで、これにより
DC受信機の最大の問題であるイメージ混信から
逃れることができました。

ft-200VFO

想像はついていましたが、アナログチックなAPFと
AFのノッチを奢ったこの受信機は、当時の使用RIGである
TS-830Sより耳が格段に良かったのにはビックリしました。
(ただしアンテナはDPやループ時代)
八木アンテナを使った時の使用リグははTS-950で、
聴き比べはしませんでしたが、性能に大差はなかった
のではと思っています。

現在のアンテナで現用RIGやと比べるとどうなのかは、
面倒なのでやる気がしません。。。
と言うか、例えばクラブ局に置いてあるIC-7410とういう
チープなトランシーバーでも、クラブ局より地上高がある
大きなアンテナに高価なトランシーバの組み合わせの
リッチなローカル局が受信できている弱いDXでも、
聞こえなかったことはない(聴こえづらかったことはある)
ので、必要にかられることが無いでしょう。

以降2台のVFOは、長い間ジャンク(拙生のおもちゃ)箱で
深い眠りについていましたが、1台はいよいよお役御免で
ギヤダイヤルの再利用としてお嫁入りすることになりました。

ちなみに受信機としては使えますが、現在のRIGと比較して
周波数の安定度は1桁違いますので、送信機としての使用は
実験程度ならともかく、実用は難しいでしょう。

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