未知のトロイダルコア
直径80mmのトロイダルコアを入手したという
コメントをいただきましたが、そのコアの
素性はわからないということなので、
拙生流の当たりの付け方を書いておきます。
みなさんがこうやっているかは定かでは
ありませんが、きっと似たりよったりかと思います。
得体が知れないトロイダルコアは、
とりあえず巻いてみてインダクタンスを
測ってAL値を算出します。
例えばFT240#43だと10回巻くと124μHで、
AL値は1240(μHnH/N^2)です。
FT140#43だと10回巻きで95.2μH。
AL値は952(μHnH/N^2)となります。
10回巻き巻きしてインダクタンスを測ればよいのです。
AL値は (透磁率x断面積)/ 磁路長
でもあるので、物理的なサイズにより透磁率の
大凡の値は予測できます。
ここではある程度情報の分かっているFT-240#43を
故意にザックリ計算してみるとどぉよ?ということで
やってみましょ。
まずはFT240の磁路長(次郎長ではありません。w)。
外径は61mm、内径は36mmなので、その中間値の45mmを
直径する円周を磁路長としてみます。
磁路長 = 45 x 3.14 = 141.75(mm)
断面積が長方形だとして、計算してみると
長辺は25mm、短辺(厚み)が12.7mmですから、
断面積 = 25 x 12.7 = 317.5 (mm平米)
しかしながら形状から見て、約2/3程度の断面積と
判断することができるので200mm平米としておきます。
これらから透磁率を求めるなら
AL値 = (透磁率x200)/ 141.75
から
透磁率μ = 1240 x 141.75 / 200
= 878.85
適当に見繕った数字での計算でしたが、
カタログ値は850ですから、当たらずとも
遠からずですよね。
Al値に関わる難解な公式はたくさんありますが、
そのうちの最も簡単な2つの公式を使って、
ジャンクで入手したり、PCや電子機器をばらしたときに
出てくるコアについては、10回巻いたインダクタンス
から当たりをつけます。
実際にはフェライトの透磁率などは不安定で、±25%
なんて表示されることもありますから、実際には
目安にしかならず、ほしいインダクタンスを得るには
若干のカット&トライが必要です。
カーボニル鉄系は実に安定しているので、巻数
によるインダクタンスは計算とほぼ一致します。
Oba-Qさんのおっしゃる通り、160m SSBに出ている方々は、ENDーFed ANTに大変興味がおありでした。わたしのは既製品なのでですが、その構造と銅線の巻き方を詳しく知りたい方が何人もおりました。いずれも1/2λDipoleが張りにくい敷地の方です。OBA-Qさんにも多数の依頼があるとのこと、よくわかります。
懇切丁寧なご説明に感謝いたします。授業料を送らなくちゃ、完成するまで見放さないでくださいね^_^
既成品を写真で見る限り、みてくれ、巻き方、Cがアンテナではなく
ドウジクケーブル側に入っていることから、フェライト系使用の
トランスによるインピー変換に間違いないと思いますが、
LCメータをお持ちでしたら、念のために外したLとCの値を
測ってみてください。
フェライト系のインピー変換がうまく行かない場合は、
カーボニル鉄で同調型を試すと良いでしょう。
仕掛けはちょっと面倒でもコチラのほうがうまくいきやすいと思います。
同調型のカプラを使うと、エレメントと反対側のしっぽ(還流路)
によるマジックが使えます。w
有り難うございます。当方恥ずかしいほどおバカです。LCメーターを買って取説読んで・・・・・ ここから始めます・・・MFJのSWR計とテスターこの二つが当局の測定器なので・・・(●´*`)
分布定数のみであれば、なくても不便はありませんが
集中定数を扱うならLCメータがあると楽チンですよ。
高い精度は不要なので安物でも十分使えます。
安価版もいろいろ使ってみましたが、業務用と比較して
LC200Aってやつが一番誤差が少なく便利に使ってます。
> AL値は1240(μH/N2)です。
単位間違っているかと思います。nH/N2ですね。
おっと、一般的なnH/N^2にしようとせっかく
1000倍してから100で割ったのに
肝心な単位をμにしたままでしたね。^^;;;
ご来訪及びご指摘に感謝いたします。