FT系トロイダルコア

トップバンドでナローの全電波型式が
許可されてから、いろいろ頼まれてしまい、
いきなりFT-240#43が品薄に。。。
本日20個ほどポチしておきました。

ローパワーなら適当なエレメントを張って、
ATUを使用すればとりあえず電波は出せますが、
リニアアンプを使うわけにはいきませんよね。
で、なんだかんだお願いされちゃうわけです。

使える土地の中心に高いタワーがあり、理想的な
フルサイズインバーテッドVアンテナを上げることが
出来る方は超幸せ者です!(笑
都会のハムの粗方はタワーは敷地の端っこで、
タワー利用のスローパーアンテナが有力候補となります。
しか〜し、このスローパーは曲者で、張ったエレメントと
タワー間に給電するスローパーアンテナは、タワーを
含めたオフボトム接地アンテナの一種で、タワーの根本が
建物などに密着して囲まれている場合は、まず使えないと
思ったほうが良いでしょう。

接地されたタワーに依存しないアンテナで有力なのは、
エンドフェッドかオフセンターで給電するアンテナです。
基本のエンドフェッドのフルサイズはλ/2の80m程度ですから
ベイントしても敷地内に収まらない場合はローディング
コイルを入れることになります。

フルサイズは張れないがローディングコイルを入れたく
ない場合はATU同様、マッチング部分を同調型とします。
共振回路にヒゲが伸びているイメージですかね。
もちろんヒゲ(エレメント)は長いほどアンテナとしての
効率は良いです。

FT-240はエンドフェッドやオフセンターアンテナの
ハイインピーを同軸ケーブルと整合させるための
インピー変換に使いますが、ヘビーデュティの電波型式で
ハイパワー運用では、かなり発熱しますので、
表面積を稼ぐのと、太い配線を巻きやすいようにするには
3〜4個のスタック使用となります。
トロイダルコアの急減りは当然ですね。w

マッチング部分を同調型にする時はフェライト系はNGで
カーボニル鉄のT-200-2あたりを使います。
ハイパワー・ヘビーデュティではやはり3〜4スタック
でないと安心できないでしょうね。
エレメントは張れるだけ張っておけば、あまり長さに
こだわらずにマッチングは取れますが、エレメント側の
同調用のCにはハイインピーゆえにかなりの高電圧が掛かり、
同軸ケーブル側は大きな電流が流れるので、可変Cなどで
整合を取るなら、部品を揃えるのにそれなりのコストと
ノウハウが必要となります。

両者ともリンク結合するなら、1次側と2次側の巻線を
分離して巻くと、ほぼ失敗します。
言い換えると、コアの表面に直接1次と2次が巻いてある
状態は駄目ということです。
巻数の多いアンンテナ側を均等に巻き、その上から巻数の
少ない同軸ケーブル側を重ねて巻き込まないと、うまく
結合してくれないことが多いのです。
重ねる部分を撚線のようにするとさらにFBです。

同軸側は大電流ですから線径に気を使うのですが
アンテナ側は少電流だから細めでも良い?
たしかに電流値だけ考えると正解ではありますが、
発熱を少しでも抑えるためには、コア(鉄)損
だけではなく銅(配線)損にも気を配るべきです。

熱平衡が保てなくなったところから熱暴走が始まる
可能性があり、キュリー点(温度)に至ると
空芯コイルに成り下がってしまい、回路を構成する
部品などを破壊する恐れもでてきますので、その部分の
発熱はわずかと思っても、抑えられるところでは極力
抑えておくのが王道です。
どぉしても熱平衡を保てない場合は、強制空冷使用も
視野に入れると良いと思います。

さてさて、拡張したトップバンドと80mバンド。
周波数を覚えるのが大変ですね。www
1.800〜1.810と1.825〜1.875が拡張されたことにより
1.8〜1.875まで連続して使えるようになりましたが、
BANDプランではそれを1.8ー1.83ー1.845ー1.875で
3分割して、新たな電波型式を割り振ってます。
CWは下の方、FT8は中間、SSBは上の方ですか。

80mの方は細切れ過ぎて覚える気がしません^^;;;
出てもCWのみなので、3.5〜3.52だけ覚えておきましょ。w

届くと在庫が24個になりますが、いつまで保つ?
そう言えばT-200も後3個か4個しかありません。。。

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4件のフィードバック

  1. OQQ より:

    大変参考になりました。材質・メーカー不明ながら外径80mmのトロイダルコアが手に入りましたので、焼けたトランスと同じ巻き方でやってみます。当分はこの作業に没頭できそうです。ありがたいことです。ご多忙の御身、ご自愛ください。

  2. Qsaku より:

    80mm=3.15吋ですから無理っクリ名付けると
    FT315ですか。(笑
    FT290(外径74mm)は1個ありますが、外径80mmは
    持っていないですねぇ。。。
    素性がわからないないトロイダルコアについては
    本日投稿のお題とさせていただきます。(笑

  3. oqq より:

    ボケちゃって、すみません。探し当てました。何をどこで買ったのかまで忘れちゃって、そろそろですかね(´;ω;`) 。Anazonの以下のサイトです。この品物はAmidon 製品に比べてすごく安いのですが、何か心配です。
    https://www.amazon.com/85X55X20mm-Transformer-3-3X2-2X0-8-Isolator-Inductor/dp/B07PDMWN57/ref=pd_rhf_dp_s_pd_crcd_1_2/136-5354698-8415666?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07PDMWN57&pd_rd_r=2612198e-f060-4bde-8c22-336215ba11bb&pd_rd_w=0uBKp&pd_rd_wg=9imBj&pf_rd_p=8019ba47-0a12-4976-b76b-5c932d60db6f&pf_rd_r=4G9CPZ23AK5KZ79VVHZX&psc=1&refRID=4G9CPZ23AK5KZ79VVHZX
    OBA-Qさんのご評価をお願いします。

  4. Qsaku より:

    Mn-Zn系フェライトで PC40とPC22の表記の
    あるものは大電力用です。
    そのサイズのもののAL値を初透磁率の2300から
    ザックリ計算すると、5000前後になりますがはたして。。。
    いずれにしても少ない巻数で大きなインダクタンスが
    期待できそうですね。
    ちなみにPC47とかPC90などはスイッチング電源、
    PC50やPC200は高周波電源用という棲み分けがあるようです。