Quasi Peak

本日の昼食はリベンジでジャムパン・・・ではなく
比較的近かったので空のかおりで合盛り蕎麦でした。
十割に細麺ののどごしと粗挽きを咬んだときの口の中で
広がる感触にすっかりやられてます。
帰りがけに蕎麦を打つ小屋を見せていただきました。
中は自分で作られたとか。
やはり拘る人は違いますねぇ。
今度は揚げ蕎麦にチャレンジしてみますか。

帰宅後
メールの調子が悪いとユーザーからあ連絡があったので
サーバーを覗いてみるも不具合なし。
そうこうしているうちに長くなりそうな電話が。。

ヤフオクでアンリツのML518Aを入手していた
お友達が、これで電界強度を直読出来ると
喜んでいたのはかなり前の話だったと思います。
25-520MHzまで測れるやつですね。
昭和終盤から平成1桁あたりで頻繁に使っていて
山頂の中継固定・基地局などに重たい思いをして
担ぎ上げた位の記憶しか残っておりませぬが。。。

で、今更なんですがQピークってナニよ?
といういつもの唐突な質問です。
おお、そぉ言えば小さくて担ぎ上げるのが
楽になったメジャーリングレシーバには
付いていない機能があったんだ。。。
と思い出しました。

QピークとはQuasi Peakのことで、日本語では
准尖頭値と言います。
准が付いているのでピークとは違います。
尖頭値・平均値・実効値はご存知かと思いますが
パルス性のノイズ等を測定するときなど尖頭値と
平均値の間の値となる准尖頭値を使います。

尖頭値と異なるところはパルスの頻度をや
パルス間隔を反映します。
しかし平均値のように検波出力の包絡線の平均を
表示するのでもなく、尖頭値と平均値の中間値となります。

なんでそんな値を探るのか。。。
尖頭値で測るとパルス幅やパルスの間隔を反映しない
ノイズの最大値を検出してしまい、平均値で測ると
パルス幅が大きなノイズでも、パルス間隔が長い場合は
全ての表示が平均的なとても小さな値になってしまい、
実質的なノイズによる妨害にそぐわないものに
なってしまいます。
准尖頭値はノイズのパルス幅が短く間隔が長い場合は、
レベルが 高くても、さほど妨害にはならないが、
パルス幅かパルス間隔の一方が大きくなれば妨害が
強くなり、両方が大きい場合は更に強くなる。
といった、実質的な妨害の度合いに近い値に
なってくるのです。

原理はさほど難しくなく、ノイズの入力を准尖頭値検波
に通してその出力でメータを振らせますが、メータの前に
放電時間が長くなるような時定数を持つ充電回路を
置いておくだけなのです。
つまり電源に例えると整流回路が検波、出てきた
脈流を直流に近くする平滑回路が充電回路にあたります。
もちろん直流に近づければ良いというものではなく、
適正な時定数があります。
  *准尖頭値検波は測定機によっては英語で
   quasi-peak detectorになっています。
   
一応こんな説明で納得してもらいました。
たぶんこんなのはググれば出てくることなので、
再度尋ねられないないように と話の終わり際に
1回教えたら1K円ね!と言ってみたら
お、10K円払っておけば10回聞けるんだな。
と、結構マジな声で返されたので、こちらが慌てて
冗談冗談!と言いながら電話を切る前にチト悔しいので
デジタル測定には向かないからね。と言ってみましたが
そんなものするか!と軽く返されて惨敗しました。^^;;

仕事の電測を対向でやる場合は測定機が2台必要です。
持ち運ぶときに使っているのはスペアナではなく
小型のメジャーリングレシーバですが
それがコケたらお借り出来るので、とりあえず
教えるのは貸しに しておきます。
あ、校正していなくても全然OKです。
電測とかS/N測定時のレベル計などは、対向前に必ず
校正されたSGで鳴き合わせして、誤差表を作ってから
対向先へ散りますので。@コレ基本中の基本。
ただML518Aはかなり大きくて重たいのですよ。。。^^;;

ちなみにQuasiはカタカナで書くとクエイザイで
疑似の とか 類似の という意味の形容詞です。

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