反共振

本日は暑かった。
夕方から雨の予報でしたが、午後から湿った空気で
じめじめした一番苦手な暑さでした。

第2事務所(無線機ショプ)へ顔を出したので、
久しく手がけていなかったやつをちょっとだけ。
どこまでやっていたかも忘れてしまうほど本当に
久しぶりでしたが、IFTの調整をしようとした
ところで止まっていました。
3MHz台のSGは1Fにあり、持ってきても置き場所が
ないので、キャリアOSCを発振器として、IFoutが
最大になるよう粗調整してみました。
最初はAGC電圧で見ていましたが、相対値で良いので
途中からRFプローブ(モニタ用イヤホン付き)で
レベルを測りオシロで波形を見ました。

で、気になったのがノイズです。
最初は12dB(3dBx4)のパットを介してIFに入力
していたのですが、AGCの効き具合を見ようと
6dB・3dBと減衰量下げて入力を大きくしたら、
それに従いノイズ成分が増えました。
AGCはあるレベル以上は信号とリニアになっており
問題なさげなので、デカプリングでしょうか。。

IFの1段目のAGCのバイパスCをお遊びで、0.1・0.01
・0.001μFという異なるCを3パラにしていたのが
気になったので試しに1個にしてみるとノイズが
減ってくれました。
逆に0.001+0.01+0.1μFと足してゆくと、
0.1μFをパラッたところでノイズが増えました。
0.1μFのみでは多少マシですがノイズは多めです。
これは反共振によるものかもしれませんね。

キャパシタは自己共振周波数より高い周波数では、
もはやCではなくLになってしまいますから、
バイパスの役目は果たせなくなります。
高い方の周波数はパラッた小さなCでインピーを
下げてくれるはずですが、その間の周波数において
L分とC分が交わるところでインピーが高くなる
現象が反共振です。

積セラをパラったときの0.1と0.01μFの反共振は、
常識的な配線であれば数10MHz台程度だったと
記憶していたため、気にもしなかったのですが、
他の0.1μFと交換してみたらノイズが止まったので、
きっと不良品でESLが異常に大きく、自己共振周波数が
下がってしまったということでしょうか。

別に0.01μF1個でも問題ないのに、余計なことをして
遊びで3パラにしてわざわざ不良品を混入させて
しまっただけの話ですが、バイパスCを外した段階で
広域にノイズが出ていることが判明し、面白くないので、
AGCラインをやりかえることに。w
電源はシャーシの外に引っ張り出しましたが、配置上
片面しか使えないのでAGCの配線はシャーシ内で行ってます。
テストポイント(TP)もつけなかったためシャーシを
ひっくり返して測るのが面倒だったため、どぉせTPを
外に付けるならついでにAGCも電源同様外配線に
することにしました。
このほうがいろいろイジれます。
実は自己共振周波数が下がってしまった・・・
という見立てですが、自己共振に寄与するESLは、
C自身のものに配線等がプラスされるので、どこかに
間違いが潜んでいるかもしれないので、再確認する
くらいならやり変えたほうが確実、と言うことです。

結果オーライなのでこのままでも良いのでしょうが、
急いで実用化しなくちゃいけないわけではないので、
ユニットごと納得のいくまでいじりまわしてから仕上げます。
もちろんユニット単体がOKでも、組み上げたときには
それなりの落とし穴が待ち構えていることは多々ありますが。。。

明日は新ひだか町、明後日は羽幌で両日とも朝が早く
投稿がきつい場合はブログをお休みさせていただきます。

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