100万円のリグでもコケる。。?

ワンエリアから久々のお電話をいただきました。
何年か前にミーティングでお会いして以来ですか。

最初は雑談でした。
共通の知人である同じワンエリアの方が来札
されるし、久しぶりにあなたも北海道へ来たら?
歓迎しますよ。なんて社交辞令で締めようとしたら
そういえば・・・と語り始めました。
一段階トーンが下がった声だったので不吉な予感が。。。

それは一昨日使用しているFTDX9●●●なんちゃらの
パワーが出なくなり、ファイナルがコケたみたい
というお話でした。
修理に出したら?というお気軽な拙生の言葉に
いやー、保証期間がとっくに切れてるからさぁ。。
以前同様にコケて修理したということですが、
その時は購入して間もなくだったので保証期間内
だったけど、今回は自費になります。
氏曰く、修理には出して戻ってきてもう飛ばないなら
金は惜しくないけど、75Wしか出していないのに
コケるのなら違うリグにしたほうが良いかと思って。。
75WってもしかしてA級で出してた?と尋ねると
そのとおりとのことです。

FETのファイナルは丈夫だと思いがちですが、丈夫な
FETでも使い方や環境により飛んでしまうことは多々
経験しています。@何本飛ばしたことやら。。。
特に広帯域アンプでNFBをかけ、A級であるがために
アイドリングをジャンジャン流して高利得に
なっていれば、ちょっとしたことがトリガーとなって
発振したり熱暴走してくれちゃうんです。
AB1級の200Wのほうが機械には優しいかも。
送信出力が少ないからと安心してはいけないんですね。
それが証拠に上位機種の400W機のA級は100Wしか
出していませんよね。
とりあえず修理して使うならA級では使用しないことを
お薦めして電話を切りました。

しかし価格が7桁もする無線機ですから熱暴走や
発振対策なんて基本的なことへの対策は当然
出来ているべきなのですが、ファイナルのFETが
飛んだ話はあちこちから聞こえてきます。
聞こえてくるのは型式が同じか系列のもので、
FET自体の問題なのかもしれません。
が、しかし、、拙生に言わせると選定したFETに
応じた対策も含めてメーカの技術的な問題では
なかろうかと思っちゃったりして。

ちなみに拙生がリグの石を飛ばしたのは1度だけ。
利得16dBの大型アンプで3KW連続キャリア1時間
ってのを試した時、アンプもダミー(強制冷却30KW)も
大丈夫でしたが、エキサイタに使ったTS-95●が
75W連続に耐え切れずに40分ほどでダウンしました。
コケたのはファイナルではなくてドライバの石でしたけど。
そんな話を思い出すとエアVCのリニアなんていじっている
近年はつくづく大人しくなったなぁと思うこの頃であります

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