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お盆休みしかタイミングが合わないので以前から
頼まれていた1200MHzのアンテナを仕上げてきました。

1294.25MHz水平偏波でデザインしたアンテナです。
1200Mが測れるリターンロスや電波強度の測定機は
仕事上でも使いますが、一部自前のものでないものもあり
お盆仲だけ拝借してきて室内で測定しました。
反射などによりかなり適当なものでしょうが、
以前実験時に使用のDPアンテナと比較して
相手局がDXから超ローカルに引っ越してきた感じで
大満足というオホメの言葉を頂きました。

見て分かる通り以前ご紹介した3λループの
2パラ2段で縦長アンテナのため垂直スタック間隔が
2λ(水平は1λ間隔)すが、1200Mで小さいため
ベランダでも設置可能であります。
以前書いた3λループのエントリを見てたっての
ご要望でありました。
実際には移動運用でも使いたいとのこと。

DPのリアルグラウンドでの利得が7dB程度だとして
このアンテナはスタックケーブルロスが大きくなければ
20dBiオーバーは楽勝ですから、飛躍的に改善されるのは
当たり前ですよね。
MMANA上では利得24.7dBi、F/B29.71dBですが、
実測では23dBi/25dB程度でした。

ただし利得測定は電波暗室(無反射室)でないため、
ちょっと振るとダイレクトより良い所もあったりで、
明らかに反射の影響を受けていることが分かります。
一度電波暗室で測定してみたいものです。

このアンテナを測定していてつくづく思ったことは
この周波数になるとエレメントの切り方一つで
スペックが変わるのでいかに丁寧に作るか、また
変更した部分の詳細は記録に残し、次の調整の
ステップの指針とすることですね。
自身はいつもHFばかりなのでコンマmm単位なんて
作業は本当に神経を使います。。。

* なぜ水平偏波なのかはあえて尋ねませんでした。
  想像は付きますけど。(笑
* 拙生は1枚だけ見本を雑に作っただけで、あとは
  ご本人が4枚ともとても綺麗に作り直しました。w
  あ、スタックケーブル製作は拙生ですよ。@昨日製作
  雑ですけどww

縦70cm程度横は45cmなのでこのアンテナだけなら
4列2段でもベランダに設置できそうですね。@推測利得27dBi

昨晩はスタックケーブルを優先して製作したら
眠くなってしまい基板製作は今からやります。

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3件のフィードバック

  1. OQQ より:

    >眠くなってしまい基板製作は今からやります。
    お疲れ様でーす・・・・・、しかーし、いつも思うんですがー・・・
    Oba-Qさんってー、常人の2倍か3倍、身体も脳みそも動いてますよねー・・・
    50年で常人の100年分生きているって感じですよー・・・・
    長生きしてくださいねー

  2. OQQ より:

    お忙しいところすみませんん。お時間のある時にでもご返事下さい
    正三角形の18メガのデルタループを計画中です。三角形の頂点が地上高22m、
    正三角形の底辺の中間で給電予定です。インピーダンスが約100Ωと聞きましたので2:1バランをオークションで落としました。針金も準備しました。うまくいきますか? 悲しいかなMMANAつかえないんですよ、バカなので・・・

  3. Qsaku より:

    下部エレメントのセンターから給電すると108Ω程度でしょう。
    2:1のバランって巻数比でしょうか、インピーダンス比でしょうか。
    トロイダルコアに巻いているとしたらインピーダンス比2:1の
    バランはなかなか難しいと思います。(巻数比1.4142:1)
    単なるインピーダンスマッチングトランスをバランと呼んで
    いるだけの場合があるので注意が必要です。
    その場合は別途コモンモードに対するアイソレーションを
    細工しなくてはならず、インピーダンス変換トランスと
    アンテナの間にバイファイラ巻きの伝送トランスが必要になります。

    ただしループアンテナは閉回路なので自力で頑張るので
    バランがなくてもダイポールアンテナなどよりは
    多少ですがコモンモード対策にシビアではありません。
    多少ノイズが多くなるとかパターンが乱れるとかを許容でき
    インターフェアが起きづらいロケなら省いても良いでしょう。

    もしトロイダルコアに巻き数比2:1ならインピーダンス比は
    4:1となり、1の方に50Ωケーブルを繋ぐとアンテナは
    200Ωでないとマッチングしません。

    打開策は1:1のバランを使って50Ωとし、正三角形ではなく
    50Ωまでインピーダンスが下がるように縦長の2等辺
    三角形にすることです。

    2mmの銅線を使った計算結果は底辺が4.22mで
    真ん中の2.11mから給電、
    後の2辺は6.85mとなり、給電部は22mより
    6.52m下がった15.48mとなります。
     * サイズは線の材質と径で変わります。

    正三角形と利得は殆ど変わりません。
    給電部が下がったことで打ち上げ角が0.7度
    高くなる程度ですが、市販のリニアバランを
    つなぎ込めますし、FT-240など大型コアをお持ちであれば
    同軸ケーブルを巻いただけのバイファイラでもOKです。

    ちなみにこの縦長アンテナは18MHzに初めて出た時に
    作ったアンテナです。@ウン10年前 ww

    詳細が必要であればメールでお問い合わせください。
    ところで何度かメールしたのですが届いていますか?