最速はどれ?

考えたら拙宅には、USB3.0のモノってつれあいが使ってる
外部HDDしかないんですね。
普段バックアップやファイル移設などは、サーバー経由
なので、必要性を感じたことがなかったのですが・・・

Windowsのメインマシーンが8導入により、パソ部屋
(=サーバー部屋)の構成が大きく変更されたので、
100GB以上のファイルを移設する作業が発生したのを機会に、
USB3.0のHDDケースを購入しました。
(NAS経由じゃ時間がかかりすぎます。)
ところがそいつにSSD(128GB)を入れてみても、ちっとも
早くない。。。^^;;
USB3.0の登場したすぐに発売されたケースを、格安で
譲ってもらったのですが、全くダメで、リード・ライトとも
60M/s弱です。
HDDを入れてみても同じような速度なので、頭打ち
してしまってます。

もう20年以上もお付き合いのあるDOS/Vショップですので、
店主が「やっぱ古いのはダメだね。」と、最新のケースを
譲ってくれました。(支払なし!)
つまり格安で最新のモノを手に入れたというわけです。v(^_^)
申し訳ないので、同じものをもう一つ購入。
(と言っても、高価なものじゃありませんが。。。)
手持ちのUSB2.0の2.5インチHDDを取り出して、こいつに
入れることにします。

で早速SSDのほうでベンチマーク。
リード・ライトともに150M/s程度で、今度はまともです。
ランダムの測定では、512KBがともに140M/s、4KBでは
リード15M/s・ライト30M/sくらいです。
QD32 (最大 32 コマンド並列実行)も18M/s・45M/sと
かなりご機嫌な値です。

ベンチマーク(測定中)
左USB3.0 SSD128GB 
真ん中eSATA(SATA3) SSD256GB  
右USB3.0 HDD500GB
IMG_0003

つれあいのUSB3.0 HDD1TB
IMG_0001

実はHDDでもシーケンシャルはリードライトともに
100M/s前後なので、SSDとあまり変わらないように見えますが、
ランダムな世界では、512KBで35M/s程度、4KBでは0.5・1M/s
なんてスピードなのです。
通常データは、バラバラに書き込まれますから、ランダムの
アクセス速度の方が重要度が高いということですね。
HDDは機械的なシークという動作で書き込み場所に飛んだり、
データを探したりするので、飛び飛びだと遅いのは当たり前です。
さらに実際の稼働状態においては、読み書きを同時に行えるという
優れものである分、ベンチマークで表面化している数字以上に
SSDはHDDよりも高速であるといえるでしょう。

拙宅のパソコンの中には、いまだCore2Quadマシーンがあり、
その時代のマザボは、USB3.0だのSATA3だのという洒落たものは
一切ついておりませぬ。
そこでアダプタ(PCIe)でUSB3.0に変換してみましたが、
チップのせいなのか、HDDで80M/sくらいです。
それでもUSB2.0よりは2.5倍くらい早いので、1980円の投資は
無駄ではないでしょう。

ちなみにSATA2ではUSB3.0の1.5倍程度、SATA3は2倍程度
さらに高速です。(拙宅の環境における測定結果による。)
eSATA(3)で接続したSSDでは、350M/s出る時もあります。
SATA2だと250M/sといったところです。
eSATAでの接続はケーブルが延長されるので、多少は
遅くなることを覚悟しましたが、内臓と全く遜色ありません。

ダメだった初期時のUSB3.0用HDDケース。
IMG_0002
調べた結果、チップだけでなく接続ケーブルも
ボトルネックになってました。。。

もう出番がなくなるであろうUSB2.0外付けHDD
IMG_0004

SSDについて付記。
〇なところ 早い、静か、発熱が小さい、少消費電力、衝撃に強い。
✕なところ 高い(HDDより)、書き込み回数、プチフリーズ

プチ解説
・高い
 同じ容量のHDDと比較して、ということです。
 メリットからすると高いとは思いません。
 現在256MB(MLC)で2万円弱程度ですので、WindowsだとCドライブを
 SSDにしてOSとアプリのプログラムをインストールし、保存ファイルは
 別ドライブとしたHDDに置けば、確実に早さを体感できます。

・書き込み回数 
  SSDは上書きができないので、空き領域がなくなると、ユーザーが
  削除したデータ(実際には残っている。)をガベージコレクション
  という本当の意味での削除作業をしてから書き込みます。
  この作業が発生すると、書き込み速度は  遅くなります。
  また今回お試しに使ったSSDは、同一セルに書き込まれる回数が
  1万回を超すとお逝きになられます。
  と言っても、通常使用なら10年以上はもつでしょうから、
  HDDよりは寿命が長いと言っても良いのではないでしょうか。
・プチフリーズ
  SSDは速度が速いので、当初は低速なHDDのようにキャッシュはいらない
  という考えだったようですが、それでも処理が詰まるときがあり、
  一瞬動作が止まるプチフリーズが発生しました。
  しかし新しいSSDはこれに対応し、キャッシュが設けられたので
  プチフリーズが発生するのは、古いSSDだけです。 
  
  
最後に
 稼働中のすべてのクライアントマシーンに、eSATA端子を
 付けてみました。(ノーパソ君除く)
 いちいち後ろにケーブルを挿すのは面倒なので、しっぽ(eSATA
 変換ケーブル)を接続したままにしてあります。(笑
 これで大容量のファイル移動が高速で可能になりました。

 今後のパソ製作では、フロントに対応端子がないケースでは
 USB3.0とeSATA端子付のカードリーダーを使用することにします。

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