【入力容量@純抵抗受けGKアンプ】
例えばGKアンプでエキサイタからの電力を50Ωの
無誘導抵抗で受け、発生する電圧でドライブする。
非常にシンプルな入力回路であり、エキサイタから
負荷として見た場合もVSWRが簡単に下がってくれます。
以前球の入力容量がぶら下がり、インピーダンスが
低下すると書いた記憶があるのですが、某OMから
気にしすぎじゃない?と言われたのが気になって、
再度計算してみました。
算出根拠 ⇒ GK-Cin
7F71 入力容量54pF+配線容量で60oFと仮定する。
周波数(MHz) | XC(Ω) | 50Ωとの合成(Ω) | VSWR |
1.8 | 1474 | 49.97 | 1.0006 |
3.5 | 758 | 49.89 | 1.0022 |
3.8 | 698 | 49.87 | 1.0026 |
7 | 379 | 49.57 | 1.0087 |
10 | 263 | 49.12 | 1.0180 |
14 | 189 | 48.34 | 1.0342 |
18 | 147 | 47.33 | 1.0564 |
21 | 126 | 46.49 | 1.0755 |
24 | 106 | 45.27 | 1.1046 |
28 | 95 | 44.22 | 1.1307 |
29 | 92 | 43.87 | 1.1397 |
50 | 53 | 36.39 | 1.3741 |
フムフム、確かに気にしすぎといえばそうかも。
拙生の場合はエキサーター本体の内蔵アンテナチューナーを
使うのがあまり好きではないので、29MHzまでは許容できても
50MHzではキャンセル用(並列共振)コイルを挿入します。
0.169μHですから2mm程度の線を直径15mmで3回も巻いておけば
伸ばしたり引っ張ったりで調整可能でしょう。
【GU-74Bの2パラじゃNG】
ところがこれがGU-74Bの2パラなどになるとそうはいきません。
Cinが1本46~56pFとありますので、一番大きい56pFで計算。
2パラだから112pF。配線容量などで120pFとします。
すると50MHzではVSWRが2.134、29MHzでも1.48となります。
14MHzの1.133くらいからは無視してもよい領域でしょうか。
18の1.21や21の1.28あたりは微妙なところですが、拙生は
この程度でもLを挿入して切り替えます。
50Ω純抵抗が並列に入るためQは低くいのですが、一応入力に
タンク回路があることは一つの気休めになるからです。(笑
ちなみに50MHzでは0.0844μH(先ほどのコイルを長さ17mm程度に
引っ張ればOK)で、回路Qは1.88、24MHzあたりではQ=1程度に
なります。
Q=R/XL または Q=R/XCです。
共振していれば XL=XCなので、算出したXC値を使えます。
(Qも算出できるようにしておけばよかった?)
【RCL並列回路合成インピーダンス】
先日純抵抗50Ω受けのGKアンプに挿入する
入力容量キャンセルインダクタについて書きましたが
某人からチャチャが入りました。
並列共振させればLCのインピーダンスが∞になり、
純抵抗にぶら下げてもLCは無視できるのは分かるけど
計算したら結構シビアだよね。とのこと。
あれ?そんなにシビアだったっけ?と思いどんな
計算をしたのか聞いてみました。
ちょっと待ってください。間違ってますよ。
RCLの並列共振の合成インピーダンスは
端折ります。
ですってば!(笑
ということで簡単な計算ができるように表計算に
上記の公式をぶち込んだものを置いておきます。
(LibreOfficeで作成し.xlsxで保存。Office2021のExcelで確認済。)
こちら ⇒ Resonant-circuit
いつも使っている共振の計算式もサービスしてコピー。
ちょっとした使用法や例も付記しておきました。
先日固定ページに置いた共振に必要なインダクタンスと
組み合わせれば鬼に金棒!?
はい、拙生は基本的に優しいのです。
というか、もう計算させられなくて済みそうです。(w
参考 虚数使用での別表現。
端折ります。
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