Bionicpup@Puppy Linux

友電です。

先日書いたPUPPY LINUXの最新バージョンである
Bionicpupについて質問の嵐です。。。
自力でいろいろやってみたのかなぁ?
質問はちょっと早すぎじゃぁないですか?ww

まずは。。。
本家からCD/DVDイメージ(.iso)をダウンロードし
しLiveCDを作成することは出来たそうで、
お試ししてみると思ったより早く起動するし、
使うアプリは一通り入っているし、使い勝手も
そぉ悪くないということで、一気にファンに
なったようです。

内蔵ストーレージへのインストールはしないで使う
ということで、CD/DVDメディアでは可搬性が悪いし、
もっと起動が早くなりそうなので、USBフラッシュメモリ
(USB-FM)で持ち歩きたいとのことです。
で、一番の問題はそのブータブルなUSB-FMがなぜか
作成できないこと。。らしいです。ww

CDメディアを首からぶら下げる袋あげようか?
と言ってみましたが、冗談は通じなかったようで
友の声がちょっと怒ったように聞こえたので
サッサとアドバイス。。。。
これだけは電話で無事作成することが出来ましたが、
他の質問については電話では難しかったり、
時間がかかるので、回答を含めてPUPPYについて
ここに書くお約束をすることで電話を切りました。

*なお、拙生のPUPPY LINUXに関するスキルは、限定した
 採用しかしないので、ubuntuには到底及ばなく、更に
 多分に思い込みもあるかもしれませんので、最初に
 謝っておきます。@間違ってたらゴメンナサイ。。^^;;

LiveCD/DVDを焼く

WindowsならイメージファイルをUSB-FMに直接焼く
フリーソフトはいくらでも落ちています。
でも拙生の場合、試してみたいディストロは、ダウンロード
したイメージを一度CDまたはDVDで焼いて、保存版としての
起動ディスクを作成しておきます。
そのメディアから起動させて、まずはいろいろ試し、
使いたいと思ったら初めてブータブルなUSB-FMを作成
することにしています。
USBから起動できればという条件付きですが、CD/DVD
ドライブがついていないネットブックのようなパソでも
作成したUSB-FMから起動して、インストールすることも
出来ますし、インストールしなくても利用出来ます。。

CD/DVDに焼いた中には、お蔵入りになるデストロ
(ディストリビューション)も多々ありますが、
時々そのデストロについてのお質問があったりするので、
検証用として利用するため、全部が無駄になるわけでは
ありません。

PUPPY Linuxを使う方法

LiveCD/DVDやUSB-FMを使いパソにインストールしないで
使う方法と、内部ストレージにインストールして使う
方法があるのは他の多くのデストロと一緒です。

PUPPYの大きな特徴はLiveメディアで起動すると、
自身をパソのメモリに展開して動くため、展開後も
メモリに余裕があればRAMディスクとして動くので、
非力マシンでもびっくりするくらい早いです。
例えば今ではあまり見ない、メモリ256MB搭載のパソでも
メモリのリソースをビデオに過分に分け与えていない限り
137MBのデストロならちゃんと動きます。
もちろん内蔵されているグラフィックが非力であれば、
Youtubeなどを観る目的などには使わないほうが無難です。

インストールはFrugalで?

持ち歩きではなくパソに常駐させるために、内臓の
ストレージにインストールすることも出来ますが、
インストールは2通りあります。

1つ目は他のOSのように内部ストレージに自身が利用する
パーティションを作成し、そこに展開してGrub(2)
ブートローダで起動を管理するFULLインストール。

2つ目はPUPYY独自のFrugalインストール。
質素というFrugalの意味そのままで、内蔵ストレージの
頭にディレクトリ(フォルダ)を作成し、その中に
メディアのすべてをコピーしてしまいます。
つまりWindowsマシンで起動するのであれば、
FULLのような自身のパーティションを切らずに、
Liveメディアの代わりをWindowsに間借りした
フォルダ内に置いておき、Grub4Dosという
ブートローダでマルチブートを管理するといった
手法です。
余裕のあるパーティションに複数間借りすれば、
複数のPUPPYをインストールすることも出来ます。

PUPYYの教祖様は、FULLインストールにすることに
それほどのアドバンテージはなく、逆にリスクも
発生するので、Frugalインストールを推奨する
とおっしゃっていますが、拙生がネットブックに
FULLインストしていて、その条件だけ書いておきます。
・内蔵ストレージがSSDである。
・PUPPY専用で他のOSとマルチブートはしない。
・いじり倒しておかしくしても泣かない。(笑
理由の詳細は長くなりそうなので後日ということで。

参考サイト1
参考サイト2
参考サイト3

FULLインストでは出来ないRAMモードでの起動が
Frugalインストでは出来るというのが、Frugalを
推奨する一番の理由のようです。

RAMモードとは

PUPPYをLiveメディアやFrugalから起動した場合、
ナニもせずに再起動すると変更した設定などは
初期状態に戻ってしまい、必要な設定は都度行う
ことになってしまいます。
PUPPYのファイルシステムであるSFSは読み込み専用
のため、システムの変更はできないのです。
そこでシャットダウン時に書き込み可能のpupsaveという
ファイルを作成し、変更された部分を保存しておきます。
一旦セーブ用ファイルを作成すると、それを読み込んで
起動するので以前の変更が反映されることになります。

例えばメチャクチャな設定などで、セーブファイルを
読み込むと起動しなくなったような場合。。。
セーブファイルを読み込まずに起動させることが可能で、
完璧な初期化状態で起動してくれます。
それでも起動しなければ不具合は設定変更のせいではなく、
システム自体か、ハードが転けたか、ハードとシステムの
相性とかなるので、実に簡単に切り分けが可能となります。

このようにセーブファイルを使わない初期化状態での
起動をRAMモードといいます。
究極のセーフモードと言えるかもしれません。
FULLインストールではこのRAMモードが使えません。

 初めて起動した場合、pupsaveファイルの作成や
 すべての設定を保存するのに時間がかかります。
 後は差分保存ですから、よほど大きな変更がない限り
 早くなります。
 大きな変更があった場合は保存だけではなく、起動時の
 読み込みにも時間が掛かります。

注意

Frugalで勘違いするのは、Liveメディアでの起動と違い、
ブートローダーに関してはWindowsの起動環境に影響するので
PUPPYをアンインストールしてしまうと、ブートローダが
なくなりWindowsも起動しなくなってしまいます。
そんなときは慌てず騒がず、Windowsのインストールメディア
から回復コンソールに入り、マスターブートレコーダを
修復するコマンドを実行させれば復活しますがちょっと面倒?

 Windows7以降なら以下の2つのコマンドでレガシーBIOSと
 UEFIのブートローダを修復できます。
   bootrec/fixmbr
   bootrec/rebuildbcd
   注意 
   bootrec /FixBoot はシステム内に新規にブートセクタを
   作成しますので、アクセスできないなどの不具合発生が
   考えられるため、理屈を知らないでやることは危険です。

ま、フルインストールでマルチブートのメニューを
Linuxにした場合でも、Linuxをアンインストールすれば、
同じ作業が必要で、ubuntuアンインストール時なんかで
やっているので、拙生にとっては慣れた作業です。

この作業が嫌ならWindows側のブートメニューでOS選択が
出来るようにする方法がありますが、Windowsでの作業や
手動でメニューの書き換えなど、お試しで一度やったら
拙生にとってはこちらのほうがよほど面倒なので、
以降やったことはありません。

セーブファイル

こいつも面白い。
複数のセーブファイルを作っておけば、起動時に
どのセーブファイルを使って起動するか選択ができます。
つまり、異なる設定で利用できる。。複数のユーザーで
シェアするときなどに便利でしょう。
またも設定されたものに必要な同じアプリなどが、予め
ダウンロードされている必要がありますが、USBーFM内の
セーブファイルをコピーすれば同じ環境が比較的簡単に
出来上がります。

ところで。。。

USB-FM作成あたりで躓いていちゃいけませんぜ。
イメージを本家から落としたなら日本語化が待ってます。
アプリ名などは別に英語でも構いませんが、検索時に
日本語が使えないのは困ります。。。
メニューなどの日本語化は簡単ですが、日本語入力は
Bionicpup32は問題なかったのに、Bionicpup64では、
何度かやるとうまくいくときといかないときがありました。
同じことをやっているつもりですが、ちょっとした
手順違いなのかなぁ。。。@癖があるかも

拙生のところでは非常に快適に動いております。
頑張ってみてくださいな。
最悪ランゲージパックや入力メソッド、辞書など
インストール済みでも、設定が反映されないときは
言ってみてください。
正しく設定された保存ファイルを、ヒョイとコピーして
お好きな名前にリネームして差し上げます。www
これでちゃ〜んと反映されるんですよね。
探せば日本語化されたデストロも落ちているので、
慣れないうちはそれを使ったほうが早いかも。。。です。

愛犬家の躾

なおPUPPY lINUXをこよなく愛する人達を愛犬家と呼び
カスタマイズを躾と言ったりで独特の世界感があります。
それ以上に軽量化の手法。@特にファイルシステム
インストールの手法。@特にFrugalインストール。
保存ファイルの扱い方、アップデートなどセキュリティに
関する思想等々、他と比較すると一風変わった
ディストリビューションです。

PUPPYについて書き始めると長文3日や4日分では到底足りず、
リクエストがあるかよほど気が向かない限り、これで
打ち止めとさせていただきます。(笑

参考 日本語ランゲージパックダウンロード
   日本語インプットメソッド scim-anthy1.2.7-7 
             パッケージインストールから

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