回路図が間違っている!?

キュリアユニット

以前送信時はフィルタ中心周波数と同じ周波数を
そのままの発振し、受信時にはVXOにして周波数を下げる
と書きましたが、流用しようと取り外した既製のユニットも
全く同じ方式のようです。
ところが改造しようとユニットの回路図を確認すると
まったく逆でした。。。^^;;
周波数の微調整は水晶発振子に入っているトリマです。
そして受信時はダイオードSWでそのままグランドに落ち、
送信時はシリーズに22pFの固定Cを介してグランドに落ちる
ことになっているのですよ。。。??@逆じゃねぇ!?

考えにくいのですが、拙生の知らない方法でもあって、
例えばトリマで低めの(受信)周波数に調整して、
送信時には固定Cでトリマの容量をキャンセルしている
方法でも取っているのか、または水晶発振子がフィルタの
中心周波数より高めのものを使って受信し、送信時は
固定Cでフィルタの中心周波数まで下げているのかもと、
回路図と現物を穴のあくまで凝視し追いかけましたが、
拙生にはどぉ見ても、発振子はフィルタの中心周波数と一緒、
22pFの固定CはVXOの発振子にぶら下がるアレと一緒で、
結局は現物のパターンを追いかけることで、単に回路図の
間違いであることが分かりました。。。^^;;

一応確認

発見したのは何日か前ですが、回路図が間違っている
ユニットではとても不安なので、本日デバイスや
定数変更などの改造を施す前に原型で確かめてみました。

こちらは直接グランド。
16Hzのズレは電源ON直後から30分経った現在に至るまで
全く変動はなくさすが水晶発振です。
         *周波数調整は改造後に。

DSC_0146

こちらが22pFを介したグランド。
779Hz、ちゃんと下の方にシフトしています。
750Hzが良いかと思っていましたが許容範囲ですね。
デバイス交換や中心周波数に調整しても、実用に支障が
出るようなシフト幅の大幅な変動はないでしょう。
700Hzとかにするなら22pF固定Cを30〜50pFくらい
のトリマVCに交換して、お好みに調整すれば良いでしょう。

DSC_0145


これで回路図が間違っていることが確実になりました。

リバース

せっかく色々調べたのでこれだけで終わっては面白くありません。

このキャリアユニットにはUSBとLSB用のXtalも付いてます。
このまま使わないだけだと無駄にスペースを喰っているだけですが、
中心周波数から±1.5KHz離れている周波数を、7〜800Hzまで
ずらすことができれば、リバース受信ができることになります。
で、早速調整してみましたが、残念ながらトリマでは両方共
1.2KHzくらいまでしか寄りませんでした。

LSB側は大丈夫なのでリバースに必要なのはUSB側のみ。
周波数を下げれば良いので、改造時にグランド間に挟まっている
27pFの固定Cを50pF程度のトリマに替えて調整してみましょ。
リバース受信は近接信号の混信から逃れるときに使うので、
使用するYG-3395Cの帯域が広めのことから、混信から
逃れることができるのなら、1.2KHのほうが混信する原因の
信号から離れてくれるし。。。弱くなった1.2KHzのトーンでも
我慢する・・・なんて手もあると一瞬考えたのですが、それは
SSBフィルタでCWを聴く時にしか通用しないやり方ですね。
さすがにメーカが使うフィルタで-60dB域が±750Hz以下ですから、
それ以上の減衰がある=ほぼ聴こえなくなる・・ですよね。www
考えてみればすぐ分かるのに。。。^^;;
やはりリバース受信にするには改造が必要なようであります。。。

ちなみにYG-3395Cの他のスペックは通過帯域(-6dB):±250Hz
入出力インピーダンスは4.7KΩ、挿入損失は6dB以下、リプルは
2dB以下となります。

VFOもこのユニットも送受信のMIXerやプロダクト検波にロー出し
ハイ受けで2分配されるので、ある程度の出力レベルが必要で、
改造してあるVFOはOKですが、このユニットはデバイスを替えても
あまり期待はできません。
6U8や6BL8の3極部でアンプするほうに入力しますが、それでも
心許なきゃ真空管アンプ1段外付けにするかもしれません。
6DK6あたりかな?って他の球でも良いのですが、たった今
目の前に使ってくれぇ〜って転がっているものですから。ww
と言いつつ一番在庫数の多い6AU6あたりが有力候補でしょう。

整理中の6DK6と6AK5

DSC_0147


分かるようにテプラ貼ってます。
やっと1/3くらい終わりました。。。
もちろん使用時は剥がしますよ。(笑

400と401は違う

FT-400をバラしたのは初めてで、この機種はCWの
フィルターを追加する時にリレーをかます改造が
必要なんですねぇ。
そぉ言えば401もダイオード切り替えが、メイン
基板裏に立てられた小さな別基板になっているので、
改良されたのでしょうけど、どぉみても付け焼き刃
的であります。
実は最近FT-401SにCWフィルタを増設したのですが、
資料もなく記憶も定かでなかったので、回路図と
実装された部品とそのパターンを追いかけ、
なんとかなったのでラッキーでした。
改造前でもダイオードSWで2経路を切り替えていますが
CWフィルタの部分はとりあえず入出力をSSB経路と
ショートしてあり、信号はSSBからCWに切り替えても
同じフィルタを通過するようになっています。
CWフィルタを追加するときはショート部分の
配線を外して、空いた経路とCWフィルタ間を
シールド線で配線しなくてはならず、決して簡単とは
言えないのですが、400はリレーですから更に難しく、
自作をできるレベルでなければ改造できないのでは?
ま、昔の機械ですからそのころは皆さん半田ゴテ
握っていた時代なので問題なかったかもしれませんね。

先日書いたリレーでの切り替えについてはFT-400も
ダイオードSW切り替えと思い込んでいた拙生の知識不足でした。

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