ファイブナイン?

雨は早朝にしか降らず昼からは蒸し暑い1日でした。
雨の予想で外作業を中止しましたが、やっていれば
熱中症になりそうな天気でしたのでその意味では
止めてよかった。。。ですね。

最近フッ化水素の話が話題に上ることが多い中で
我々アマチュア無線家に馴染みの深いファイブナイン
という言葉がよく出てきますよね。
勿論99.999%と9が5つ並ぶ純度のことですが、
日本でしか作ることが出来ないらしく、他の国では
フォーナインが限界らしいです。
3ナノの回路を洗浄するにはこのファイブナインが
必要であるため、K国への優遇撤廃は半導体業界に
大きなダメージとなるでしょう。
9の1個違いは洗浄効率で言えば1.8倍程度となり
失敗するリスクなどを含めたものを金額で換算すれば
年に数百億円とか。
数字がザックバランですが、ようはファイブナインが
入手できなければものすごい損失になるということですよね。

日本は一般的な半導体の世界的順位は下がった
ものの、AI半導体に関しては巻き返しを狙ってます。
例えば自動運転に使うための画像解析には、現状では
最高性能のNVIDIAのGPUでもモノ足りず自動車メーカーは
更なる高性能を求めていますが、それを作り出すには
洗浄用のフッ化水素は更に高い純度を求められることになり、
実際日本では99.9999999999%、つまり60dBオーバーS9=
振りきれ寸前みたいなトゥエルヴナインという限りなく
100パーに近いものにチャレンジしています。
日本の技術というか一世紀に渡りフッ化水素一筋を
貫いている会社が言うのですから、チャレンジした以上は
必ず完成させることでしょう。
さらなる高みへ。。。すごいことです。
完成したものを簡単に入手できなければ最新技術から
ドンドンおいていかれることになってしまいますね。

洗浄だけではなくシリコンウエハーを加工する半導体工場の
クリーンルームは更なるクリーン度が要求されることに
なりますが、日本はこのへんはお手の物でしょうね。
とは言っても、土地や人件費のことを考えれば国外工場の
ほうが割安なのでしょうから、その場合はお付き合いするのに
トラブルのない本当の友好国を厳選しなくてはいけませんね。

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