気になって眠れない?@ATT

先日修理したHL1KGXですが、50Wで押しても
フルパワーとならなかったため、入力に入っている
ATTってナンdBだったんだろう?と気になり始めました。
気になったら夜も眠られません。。。@ウソ800
回路図を見るとT型ATTの抵抗値はエキサイタ側から
12Ω-110(220のパラ)Ω-15Ωでした。
おや、見慣れない値ですねぇ。。。

まず信号に直列で入り込む両サイドの抵抗値が異なる
ということは、入出力インピーが異なるからです。
普段我々が目にするATTは入出力のインピーが50Ωで
両サイドが同じ値となっているものが多いと思います。
しかし12Ωと15Ωじゃ微々たる差異しかないはずです。
入力は50Ω決まってますからそのときに12Ωと15Ωでの
減衰量は≒4.8dBで、出力インピーは51Ωです。(笑
ただ見慣れないと言ったのは入出力が異なるインピーを
扱っていただけではなく、信号をシャントしている
(グランドに落ちている)110Ωは上記の条件なら
87Ω程度になるはず、とういうことなんです。
更に実装されている12Ωは5Wです。
50W入力時に頭の抵抗にに必要な耐電力を計算すると
13.5W程度ですからいくら風が当たるところに
置いてあると言っても心許ないんじゃありませんか?
と言いたくなります。
ただ真ん中の抵抗に必要なのが15〜6Wに対し、
220Ω5Wx2で10W、15Ωは≒5Wに対し3Wですから
こちらはブロアの風が当たればなんとかなりそうです。
でもフルパワー出すのに60とか80Wも突っ込んだら・・
実際にそのような使い方をしている人がたくさん
いますから大丈夫なのでしょうけど、自身で作るとしたら
決して採用しない値で、もっと余裕を持たせます。

もうちょっと考えます。

入出力のリアクタンス成分にあまり影響を受けない
真ん中のシャンとしている110Ωを正解として、更に
入力を50Ωとした場合、その2つを基点として考えると、
減衰量3.9dBで10Ω-109Ωー12.3Ωとなります。
なかなか回路図の数値にたどり着きませんねぇ。。
もし数値合わせをやるとしたら入出力インピーを
変更しないと駄目なようです。
例えば減衰量を4.3dBにして入力56Ω、出力57Ωに
すると12Ω-110Ω-15Ωなり、やっとピッタリに
なりましたが意味ナシですね。^^;;
出力の57Ωが正解だとしたら入力側のVSWRは
1.1程度ですけどね。

実際には入力のVSWRはベタ落ちなので回路通りで正解なので
しょうけどどぉも腑に落ちません。。。
ま、上記のことはATT単体での話ですので、入力インピーや
出力の負荷、ATTの配線や抵抗自体にもにリアクタンス成分が
含まれ計算通りにいかないので、実験で得た最良値であり、
耐電力は抵抗が思ったより丈夫であったと解釈することにします。
考えすぎて眠れなくなったら困りますから。@マダイッテルw

ちなみにATTで4.8dB減衰ならちょうど1/3ですから50Wで押しても
球は16.6W、4.3dBなら18.6Wのドライブですね。
               *諸々の損失は無視した値。

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