アプリ@compcache

Compcacheとは

名前から想像がつく通り圧縮キャッシュです。
圧縮RAMをスワップ領域として使えるようになる
アプリです。

どのように使う

例えばライブCDで起動した際に多くのアプリを
立ち上げるとメインメモリが不足し、パソにある
HDDに確保したスワップ領域で仮想メモリ処理が
始まるのでパフォーマンスが著しく低下し、
酷いときはハングアップ状態になってしまいます。

CompcacheはRAMディスクを圧縮し、ここに
スワップ領域を確保することでそれを解消しよう
というわけです。

RAMが足りないからスワップするのに、
そのRAMにスワップ領域を確保するっておかしくネェ?
って声が聴こえてきそうですが。。。
拙生も最初はそのように思いましたが、スワップは
メインメモリを使い切らなくても発生しますし
使わないときのリリースのタイミングもあります。
実際に採用すると確かにCPU100%使用時は順番待ちに
なりますが、ハングアップ状態になることはなく
明らかに処理速度が早くなることが体感できました。

拙生事情

ライブCDはインストールCDにもなり、拙生の場合は
インストールに使うくらいで、デモ、または出先で
一時的にパソをお借りしてライブCD起動することは
ありましたが、パフォーマンスが著しく低下する
ような使い方はしていませんでした。

自身で使うubuntuマシンは最低のノーパソ君でも
メモリ4GB、デスクトップは16GBは入ってますので
ライブCD起動でもパフォーマンスが著しく低下
ってことはないでしょうが例外がありました。

超古ネットブック

先日腰痛でベッドに横になっていましたが、
寝室に置いてあるのが古いネットブックで
軽量のLubuntuで使っています。
ATOM1.8GHz(デュアルコア)+メモリ1GB(最大)
SSD64GBという非力マシンなのですが、その小ささと
軽さが便利でなかなか捨てられません。
荷物が多い出張のときなども持っていきます。
Lubuntu上でWeb・メール・サーバーメンテと
限定しているので特に不便はなかったのですが、
ベッドにへばり付いているときについ色々アプリを
起動させてしまいました。
そんな使い方は今までしたことがありませんでしたが
腐ってもSSD使用なのでスワップが発生してもそんなに
パフォーマンスは落ちないだろうと高を括っていたのに
見事に裏切られ、途中ハングアップに近い状態に
陥ってしまいました。^^;;

救世主登場

そこでふと思い出したのがCompcache。
非力マシンをライブCD起動したときの救済処置という
位置づけで覚えていましたが、圧縮RAMにスワップ領域を
確保するアプリであるなら、通常起動でも効果があるに
違いないと思い試してみました。

・結果
タブで違うサイトを2つ開いたFirefox x3
LibreOfficeのCalc、それにシステムモニターを
起動し、別途テキストエディタで文字を入力。
このくらい起動すると以前はキーボードを打っても
表示が遅れたりしましたが、まったくそれがありませぬ。
あ、Doropboxなんぞも陰で結構リソース喰ってます。
一応成功したらしい♪

・疑問
システムモニターやfree・topコマンドで表示される
メモリとスワップの使用量ですが、Compcacheが関わると
表示にどのように反映されるのか。。。
アプリを少しずつ立ち上げ・立ち下げたときの変化では
読み取ることはできません。
これ、拙生の宿題とします。

Compcache導入の仕方

ダウンロードサイト

http://code.google.com/p/compcache/downloads

最新バージョンは0.62ですが拙生の環境では
コンパイルに失敗してしまい、0.54で成功しました。
ダウンロード後解凍し、解凍したディレクトリで
makeするとインストールされます。
解凍したディレクトリがホームディレクトなら
./home/自分のユーザー名/compcache-0.5.4/use_ramzswap.sh
で有効になります。
その後デーモン自動起動できるrc.loclなどに
上記の起動コマンドを書き込んでおけば便利です。

*gccなどコンパイルに必要な環境が必要です。

使いたいマシン

・ライブCDで使うことが多い。
・マシンが非力。
・ほか技術的興味がある方。

免責事項

拙宅パソでは成功しましたが、環境によっては
導入失敗やパソの不具合が発生する可能性が
ありますが、こちらでは一切の責任は負えませんので
あくまで自己責任でお試しください。
もちろんご連絡をいただければ拙生のスキル内で
一緒に不具合の解消法を考えることに労を惜しみません。

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