落札を諦めた

終了10分まで誰も応札しなかった真空管
80本以上が出品されていました。
開始価格は1k円で誰も応札してないので
札を入れてみると・・・
すぐに高値更新され、何度かそれを上回る額を入れても
即座に更新されます。
こんなときって競っている相手は、絶対落とすんだ
という強い意志を持っていると思われ、これに付き合うと
結構な高額までいってしまうことが多いため中断。
と言ってもまだ3K円くらいなものなのですが。(笑

実は80数本の内で本当に欲しかったのは8EM5というやつ
1本だけで、他はそのものかまたは代替品があるので、
あっても良いかな程度の部類でした。

8EM5って記憶に間違いがなければ9ピンの5極管で
テレビの垂直偏向出力管として使われていました。
6KD6とか6JS6などの水平出偏向力管は25Wとか35Wという
プレート損失を持っているので、シングルで10〜50W、
パラで100Wクラスの送信機に利用されましたし、
今手元にある小型の12B-B14でも15Wです。
垂直偏向出力管はそんなに大きくはなく、プレート損失は
5〜10W程度のものが多いでしょうか。
8EM5のプレート損失は12B7Aより一回り大きい10Wです。
つまり出そうと思えば10Wは出ちゃうでしょう。

しかし・・・
その昔6.3V管の6EM8で目一杯出そうとして思いっきり
発振させたことがあります。@半世紀前
12B-B14などと違いプレートの角がテッペンに出ていなく
グリッドとプレート回路がシャーシ下で隣同士になるため、
10Wも出そうとすると当然増幅器にはなりづらく、中和の
調整で・・なんてレベルでないくらいの見事な発振器に
化けてくれたと言うわけです。(笑
ピンは3番6番がグリッド、9番がプレートなのでその間を
銅板でシールドし、入力側を非同調にして更に入力抵抗を
下げて利得を抑えることで、なんとか5W程度まではイケました。

そうなんです。
その5Wって数字がQRP送信機としてピッタリじゃないですか。
それを思い出してまたチャレンジしたくなっただけです。
5Wならプレート損出6.5Wの12BY7Aでもイケるんじゃ?
はいはい、4パラで20W出したことがあるので1本で
5Wは出るのでしょうが、2W位から出始める気持ち悪い
紫のリングが6EM8ではまったく出ないのですよ。ww

もう一つ諦めた理由があります。
応札しながらもしかして6EM8持ってなかったか?と
ジャンク箱を引っかき回すと6EM8(や8EM8)はなかったものの
6DW8を2本見つけたのです。
6DW8はプレート損失が11Wの球だから同様に使えるはずです。
なんて懐古主義に浸ることを楽しんでいましたが、
まだリニアアンプも完成させていないのにいつ作るんだ?
って声が聞こえてきそうですけど。。。@自爆

明日こそ作業場へ!(笑

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