電解Cのシリーズ

本日は車の中での待ち多く、その間紙と鉛筆、スマホの
計算機で電解Cについて考えていました。

数だけはあるオイルCですが、昔のように欲しい
耐圧と容量の合致するものが入手しづらくなってきて
そのうちべらぼうなお値段の新品を使うことに
なるのでしょうか。
経年劣化による容量抜けで電圧のバランスが崩れて
危険だったり、組むのが面倒なので電解Cのシリーズは
極力避けてきましたが、希望する耐電圧と容量を得るには
必須となる日も近いと思われるので、先日入手した350V
470μF30個を使ってシリーズで作ってみることにしました。

同じ容量をシリーズにした場合、各電解Cに均等に分圧
されますが、経年劣化や温度差などにより、一部の電解Cで
容量抜けが起ると、そこに大きな電圧が掛かるため、
単体における耐電圧を超える危険性があります。
通常は電解Cの漏れ電流より数倍流れる抵抗をパラに入れて
分圧抵抗とし容量の平衡状態が崩れる弊害を軽減します。

拙生流・・

どうせ後ろにブリーダ抵抗が付くなら兼用しちゃえ!
つまり電圧が3000Vでブリーダに流す電流が100mAなら
抵抗値は30KΩになります。
もし3500Vに耐えるように350Vの電解Cを10シリーズに
した場合、通常なら数百KΩとする分圧抵抗を30÷10の
3KΩにしちゃうってことです。
漏れ電流からみて比べ物にならない電流が流れるので
役目は十分果たします。

そこで何を作るか考えます。
AC3,450Vを整流すると無負荷で4800V位出てくるでしょう。
350Vの電解Cなら最低14個、20%の安全をみると17個です。
17シリーズでも27.6μFなのでCインプットでも十分です。
仮にブリーダに50mA流す場合、無負荷でなくなるので
電圧はドロップしますが、とりあえず無視すれば96KΩ、
17シリーズだと1本5.6KΩとなります。
そこでそれに近い値の5KΩセメント抵抗を電解Cに
パラにすることになります。
その場合筒抜け電流は56.5mAで、必要な耐電力は16W。
実際には20Wクラスを使います。
ま、270Wが熱になるのは大袈裟かもしれないので、
半分の28.3mAくらい流す計算でで作ることになるでしょう。
10KΩの17シリーズで170KΩ、当然筒抜けは半分の28mA、
消費する電力は8Wですから10W耐電力のもので済みます。

注意すべきは熱です。
全体では136Wが消費され、通常は配置が傍になる
電解C(熱に弱い)に悪影響を与えるため、基板の下に
電解C、上にセメント抵抗を配置して基板で熱遮断するように
した上で、更に通気にも気を使います。
138Wの熱はかなりのものですからね。

さて、17個使ったものは7F71系やGU-5Bに使うとして
残りの13個はどぉしましょ。
単純に13x350Vで4,550Vになりますので、安全係数1.2で
3,800V程度のものができそうです。
手持ちで言えば3CX1500A7や3-500Z、6F45Rでしょうか。
もちろんそれ以下の電圧の球はOKですから手持ちでは
4CX1000Aや1500Bあたりかな。
3,800Vだとしたら分圧抵抗を10KΩにすれば29mA流れ
8.8W消費するので耐電力は10Wのもので大丈夫です。

結局個数分(30個)10KΩ10Wのセメント抵抗が必要・・
なんて考えてショップを覗いたら、手が勝手に
ポチしちゃいました。
拙生が悪いのではなくポチした手が悪いのです。w

全部使って予備で取っておかなくても大丈夫・・・って?
何個かでも駄目になったら全部取り替えですよ。(笑
350Vという中途半端(?)な耐電圧を入手しちゃいましたが
次回は450か500V耐電圧にします。

明日は作業場に寄る予定です。
 

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