5.1Vツェナ100本未開封

バイアス回路はシャントレギュレーターで電圧を連続可変しますが、
部品箱を眺めていたら、あると思っていなかった5.1V/500mWで
100本入り未開封のビニール袋に入ったツェナDiが見つかったので
1台はこれで試すことにしました。
もちろんツェナDiもシャントレギュレータではありますが、
高耐圧TR使用のものとは違い、AB1級でオーバードライブによって
流れ出すグリッド電流には弱いので、決して無理は出来ません。
ALCによるドライブの制御が必須となります。
もちろんAB2級など、故意にグリッド電流を流すクラスでは
使うべきではありません。
また5.1Vずつしか可変できないので、シビアなアイドリングの
調整が必要な場合は使えませんが、整流用Diをシリーズにしておけば
0.6V単位で可変できます。

無理はしないという条件で・・

まずは電流をどのくらい流すか決定します。
5.1Vなら98mAで500mWですからその半分程度とすると、
45〜50mAといったところでしょうか。
表示どおりにブレークダウンが5.1Vか単体でお試し。
5.1VのツェナDiに50mA流すので102Ωとします。
220Ωの抵抗を電流制限とし安定化電源の電圧を
16.1Vに調整するとちょうど50mA流れます。
220Ωは1W(0.55W以上)でOKです。
ダイオードの両端の電圧を測ると5.08Vでしたので
ま、表示通りということで。。。

実際の回路はバイアス電圧が約-40Vなら8シリーズ、
約-60Vなら12シリーズなどとなりますので、電流制限用の
抵抗値を可変しない限り、供給電圧と安定化の電圧との差の
変動で流れる電流も変動します。
で、整流回路からの供給電圧がカットオフ以下になる-200Vだとしたら
8シリーズで-40Vのときに50mA流すには、抵抗値は3.2KΩ。
そのままの値で-60Vとなるように12シリーズにすると流れる電流は
44mAになり、更に-80Vでも37.5mAは流れてくれるので問題なさげ。
一応単体で20mA程度しか流さない状況を作ってみましたが、
ブレークダウンする電圧に大きな変動はありませんでした。

しつこく言いますが、5V程度のツェナDiをシリーズにするのは
温度特性の良さと発生ノイズが少ないからです。

一応部品を取り出してみました。
シリコンブリッジが楽ですが、高圧の整流は6Aないし10Aしか
採用しないことに決定したために、今や使用しなくなった
1000V/3AのDiがいつまでも無くならないのでこいつを使います。
電解Cは200V680μFがたくさんあるのでシリーズで使います。
3.2KΩ(8W以上)という抵抗が見つからなかったのですが、
10KΩ(3W)を3パラで3.3KΩ(9W)として使います。
足はユニーバーサル基板の穴には入らないので、穴をこじ開け
大きくして突っ込みます。(笑
理由は・・・一番簡単だから・・・です。ww

ところで・・・
高耐圧TR使用のシャントレギュレータの方ですが、古いTRしか
持っていないので、新し目の低価格高耐圧TRを探していましたが、
2SC5150というのが1700V/10A/50Wで@300円(若松通商)と良さげです。
Esgの電源にも使えますので早速注文しておきましょ。
ついでにダーリントンの前段に使うべく2SC3632(600V/1A/10W)
も注文しておきます。
選択理由は・・・@90円だからです。ww
頭のPNPの石は大量に手持ちがある2SA1015あたりで十分でしょう。
どぉせ作るなら今後のことも考えて10個位量産しておきますか。
CGとSGで1台に2個使うのですぐに無くなりそうですが。。。

*3極管では使いません。
*手持ちの2SD2560の等価回路見ると最初からダーリントン接続に
 なっていて、-50〜-70V程度のバイアス回路なら使いやすそうです。

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