水柱はやめてほしい。。。?

本日もたて続けに友人からの電話です。

まずは発振出力に3dbパットを入れて100%変調に
なるよう調整したら音質の改善がみられたので
その方向で細かく調整中という報告でありました。
お教えした結果が良好の場合はご報告はなしというのが
常なのですが、連絡が有ったということはきっと他にも
なにか尋ねたいことがあるんだろうなと思っていたら
案の定次の質問が。(笑

本気で実用化しようと企んでいる友人は、低電力
変調の後を逆から併行して製作を始めています。
つまりファイナルですが、だいぶ前にソケットと共に
オークションで入手した4CX350Fであります。
なんでそんなの使うの?って尋ねたら、。。。
ナニ言ってるんだよ、半導体より低歪管を軽く使ったほうが
良いんじゃない?って言ったのは一体誰なんだい!?
って怒られちゃいました。^^;;
ウ〜ん、言ったような言わないような。。。@超無責任

後から4cx350Fは低歪管で出力側から逆算してあげたことを
思い出しました。
Ep2000V、Esg300Vなら出力300W程度。
AM変調でのキャリアレベルは-6dBの75W。
つまりAMのエキサイタからの入力は、無変調状態で
75Wになる値とすることで、100%変調時のピークが
300Wとなり正しいAM変調波のリニアアンプとなるので、
キャリアで75W出力ではなく、まずキャリアを出し惜しみせず
300W出るようにタンク回路を調整して、そのままの状態で
エキサイタを絞りキャリア出力で75Wに落とすことで
100%変調時でもリニアリティが保たれることになります。
で、2000V/300V時のEcgは-25V前後なのでグリッド入力の
50Ω入力受けなら5W機で十分押せる。
1:4のステップアップと200Ωの組み合わせなら、1W機でも
OKであろう。
1:9と450Ωくらいまでは7MHzで中和の必要はないだろう。。。
などと言ったことを思い出しました。。。
昨年秋の話しだったと思いますが、なにせ昨晩食べた
ご飯のおかずも思い出せないくらいですから。@自爆

ここから本題です。
別途友人が尋ねたかったことはクーリングの話です。
4CX350Fは250W損失時に風量が5.3CMF、静圧が0.6inH2O
となっているけど、とりあえず使ったシロッコファンには
風量0.22-0.27m^3/minと書いてあり、最大静圧は94-153Pa
なんだけど大丈夫だろうかということでした。
そのシロッコファンは拙生も見たことがあるのですが、
75mmくらいの小さなDCシロッコファンです。
見た目で風量は大丈夫そうだけど静圧はどぉかな?と
言おうかと思いましたが、一旦電話を切って換算した
結果で、具体的に教えてあげました。

風量ですが1m^3/minは35.31CMFですので、5.3CMFだと
0.15m^3/minになり、最低の0.22m^3/minでもOKですね。
0.22は7.77CMFであり、4CX350Fの最大損失である350W時に
必要な7.8CMFにほんのちょっと足りないくらいであります。
ま0.22-0.27m^3/minですから7.77-9.54CMFなので多分
いけるでしょう。

しかし。。。最大静圧が94-153Paはちょいと問題あり?
0.6inH2O(*)は149.45Paなので、状況によっては足りません。
しかもそれは友人の考えるアイドリング時の全負荷が
250Wのときであり、350Wだとすると規格では倍の
1.2inH2O(298.9Pa)になっていて全然足りませぬ。
同じメーカの同じタイプで探すと、サイズが80mmでも
164-266Paで、最大の145mmでやっと385Paとなり
クリアできます。

  (*) inH2Oは Inches of Water 日本語では水柱吋

停電時対策でDCブロアにしてバッテリーで回すことに
こだわることをやめて、ACブロアにすれば、いきなり
選択肢が広がり、適当なものがそのへんにいっぱい転がって
いることと、球は過剰なくらい吹かしてやるほうが良いので、
最大損失に必要なスペックの10〜20%上のものを探すように
勧めておきました。

しかし。。。単位がいっぱいあって換算に疲れます。。。

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