7MHzのDPを18MHzで使う

V/Uを中心に出ている御仁が、ローカルに勧められ
タワーから10+10mの逆Vを張って40mにデビューしたのですが
どぉも性に合わないらしいのです。
お前さんが好きなのはどのバンドだと尋ねられ、17mバンドと
答えると、じゃあ17mに出てみるのでアンテナのサイズを
教えてくれと言われました。

逆Vは22mのタワーのV/Uスタックに影響の無いように、給電部は
1段低い20m弱なのですが、18MHzに合わせるとすると片側を4mちょっと
にして、ナイロンロープなどで引っ張ることになり、ロープを外して
何度か切り詰めていく調整が必要になります。

御仁はタワーに昇れる方なので、試しにバランを1:4(50:200Ω)に
交換して、真ん中に9μHくらいのコイルを入れて、コイルで共振の
調整をしてみたらと提案しておきました。
これは15年位前に他の方のところで成功した方法であります。

理屈

1/4λのホイップアンテナよりも5/8λのほうが利得が高いことは
よく知られていますが、同様に1/2よりも5/4λのDPのほうが
高利得であります。
3/4まで伸ばすとクローバーのようなパターンとなりますが
5/8だとまだまだ8の字に近いパターンで1/2より鋭くなります。


         1/2λのパターン


         4/5λのパターン

17m(18MHz)にとっての5/4λと40m(7MHz)の1/2ラムダは、
およそ20mと同一であるため、18MHzで利得が大きいのです。
もちろん5/4では共振しないために、共振する6/4にするための
コイルを真ん中に入れてやると良く、それがおよそ9μH程度
というわけです。
共振時のインピーダンスは170〜200Ω程度となるので、バランを
1:4に交換すればVSWRも1.3位内に収まるでしょう。

注意

・パーターン図は逆Vではなく水平DPのものです。
・同じ条件で上げた1/2よりも2.5dB以上利得は上がりますが
 エレメントに直角になる8の字部分の半値角が小さくなるので
 他の角度は切れてしまうことにご注意ください。
 北海道から国内向けなら、南西方向に向くように。。。など
 張る方向に気を使う必要があります。

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