稚内14日目

事件です。トラブルです。。。

朝から事は全て順調に運んでいました。
ポンプ・ミキサー車が来る前に、中には石ころ
一つ落とせないスパイラル管の開口部を塞ぎ
再度垂直を確認して準備完了。

ポンプ・ミキサー車が到着し、今度は先ナマも
ちゃんと来たのでこちらも準備完了。

ミキサー車から試験用の生コンをもらい、空気量の
測定などを行った写真撮りも完了。

いよいよ打設が始まりました。

スパイラル管の入った柱部の打設にはいくつかの
注意が必要です。
・バイブレーターを使いすぎないこと。
・打設はゆっくり何段階かに分けて打つこと。
さもなくば型枠が膨らんだりスパイラル管が変形
したりしてしまうと言われているからです。

経験は一度もありませんが絶対経験はしたくないので
バイブレータの使用は程々にさせて表面の仕上がりを
良くするために、型枠を木槌でコンコン叩いて
もらいながら3段階に分けて休み休みでゆっくりの
作業でした。
で、ここまで打ちますよというラインに打ち付けた
面木まで生コンが達しようとしたときに・・・
いきなり生コンの表面がボコっと沈みました。
てっきり型枠が破裂したかと辺りを見渡しましたが
なんともありあせん。
もしやと思い塞いだスパイラル管の養生を恐る恐る
外してみると、内側に押されてへっこんだ形に変形
しているという最悪の事態です。(泣
変形は上下50cm位を残し真ん中2m以上に渡り最大
20cmはへっこんでいるでしょうか。
マストも入らないでしょう。
更に型枠にちょっとした衝撃を与えると、管はさらに
へっこんでしまう始末です。

こうなったらもうどぉにもなりません。
へっこんだ部分だけでも概算で1トン以上でしょう。
人力で押したぐらいでは全く歯が立たたず
パイプサポートやジャッキでは相手が逆に押されて
出っ張ってしまうでしょう。
もちろんそれよりそんな状態のなかでの作業は
させられません。
管が更に変形すれば何トンもの荷重で作業員が
潰されてしまいます。
3.3mの深さの管内の作業には酸欠の問題もあります。

とりあえず固めてしまい穴を塞ぐ分を削ってしまうのが
最善策と思われ、その工法の許可が降りれば酸欠の
対策をしながらはつることになるでしょう。
もともとマストと基礎の隙間はモルタル充填ですから
削りの多少の表面の仕上がりの悪さは強度的に
問題はないはずですが、そこは強度計算した建築
事務所の再計算を基にした発注先の判断になります。

ところでなぜ減っこんだのでしょうか。
今までこんな経験はありません。
紙で出来たボイド管でもそんなことないんですけどねぇ。

現場を引き上げる時辺りから雷鳴が聞こえ、ホテルへの
帰路では嵐になり、雷と大粒の雨と強風・・・竜巻が
発生してもおかしくないような状態でした。
ホテルに着いてからも雷の連続で、ピカっとドーンが
ほぼ同時なやつも2度ほどありました。
風雲急を告げる・・・ってやつですかね。
またもや本業の方の工程が短縮されそうです。

オマケ写真

バイブレータに使用する200V専用発々。
4KW(正確には4KVA)ですから1KWアンプには使えそうです。
このようなときに考えるのは不謹慎?^^;;

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