アンテナ・チューナーのお試し

アンテナ・チューナーをたて続けにゲットしましたが
チューナー部分の回路は単純で、VSWR計を内蔵しようと欲張らずに
手持ちを外部接続すると決め込めば、チューナ部分だけなら
作ってもそう難しくはありません。

回路もいろいろ有りますが、リグ内蔵や市販のチューナーは
C-lーCのもので、ハイパス型ですから高調波抑圧にはまったく
役に立たずひたすらマッチングに精を出すというアレです。

一番楽チンなのは2つのCをMAX500pF程度のVVC、Lを20μH位の
大型ローラインダクタにしてしまうことです。
タップ出しに苦労することもないし、耐電力はそれなりです。

問題は3つともカウンタダイアルが必要だってこと。
これが高いんだよなぁ。。。
VVCやローラ-インダクタは持っていても、適当なカウンタダイアルを
アンテナチューナごとき(笑)に新たに用意するにはちょっとした
勇気が必要です。
しかしせっかく揃えても調整範囲が狭くて使えないなんて
悲劇が起きぬよう、ちょっとしたお試しをしました。

5mmの銅線と1.5〜2KV耐圧くらいの普通のVCで、どの程度の
負荷インピーにマッチングするかバラックでやってみました。
コイルは11μHで無謀にも160mに挑戦。
VCは350pFと400pFのものです。

写真は1.8MHzで負荷側を100Ωの純抵抗で終端しています。
コイル全体を使ってVSWRは簡単に1.0になりました。

その横に100Ω4パラで12.5ΩとX分を付加するための
トリマなどが置いてあります。

ちなみに12.5Ωの時にVCの容量が足りませんでしたので
出力側はVC400pFに130pFのセラミックC(3KV)を足してます。

入力側はVC350pFに120pFx2で240pFを足しました。

リアクタンス成分をぶら下げてもVSWRは見事1.0まで下がります。
写真は1.1ですけど。(笑

他のバンドはコイルをショートしながらVCをクルクル
しただけで10mまでちゃんと動作してくれました。
結論はトップバンドを入れれば負荷によっては500pFは
ギリなので手持ちなら750pFのやつをを使う必要がありますが
固定Cを足すためのSWを追加しないで使えるのが目標ですから
仕方がありません。
他の部品の耐電力に見合うSWは馬鹿でかいですからねぇ。。。ww

これでカウンターダイヤルさえ入手できれば超5KWCWでも
ヘッチャラなアンテナ・チューナーが出来上がることでしょう。
ちなみにお試しで使った部品でも1KWは大丈夫かと思われます。
ローラーインダクタでないのでロータリSWはが必要ですが
1KWクラスの小さいやつならそのヘンに転がってますしね。(笑

注意すべきこと

最初は軽い気持ちのお試しで、追加セラミックCなどは端子に
絡げただけでやっていましたが、測定値が不安定でNG。
半田のチョン付けで安定しました。
お試しといえど高周波を扱うのですからそれなりにやらないと
ダメだってことですね。

軽い気持ち・・・でやっても全てのバンドでデータをとるには
結構時間を喰いますからそれなりの覚悟が必要です。

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