TL-922メンテほぼ終了

明日できることは今日やらないという傾向が多分にある
拙生ですから、時間があるときに・・・なんて思っていたら
いつまで経っても終わらないかも知れないので頑張ってみました。

まずは100Vから200V仕様への変更。(これ簡単。)
ただしFANが交換されていて制御回路から新たに伸びている
FAN用の配線があり、100Vから200Vにしても100VFANに
200Vが掛からないことを確認してからFANを繋ぎ込みました。

配線が千切れていたのは撚線の先を半田あげし、
それを直接端子ビスに絡げてネジを締め上げていたからで、
せっかく撚線で柔らかいのに半田あげで固くなり、それを
ビスで締めあげた時点ですでにブチ切れる運命が決定していたのでしょう。
基本に忠実に端子あげをしておきました。
丸端子のM4Sの持ち合わせがなかったのでY端子になっちゃいましたが。。

GKと違いGGは入出力が同相であるがゆえに、GGであるというだけで
3dBのNFBがかかっています。
電波の質を高めようと更にNFB量を増加させようと、グリッドを
シャーシ電位から浮かせるために色んな物が付いています。
しかしこれが災いして例えば球のラッシュなど、何かの拍子に
部品がぶっ飛ぶことがしばしばあります。
キャパシタが飛んでいたりRFCは真っ黒焦げだったり。。。
酷い例では本当にぶっ飛んで黒焦げの破片がかなり遠いところまで
散らばっていたこともあります。
ラッシュしたからぶっ飛んだのか、ぶ飛んだからラッシュしたのかは
定かではありませんが、ラッシュでもしなきゃ飛ばないとは思います。
ところが更なるNFBをやめてグリッドをそのままシャーシに落とすと
ほぼラッシュがなくなるのが不思議です。
NFB量とか落とし場所の電位の位相とか。。。いろいろ考えられますが
それらが原因でラッシュして、ラッシュ時にぶっ飛ぶと考える
べきなのでしょうね。

1 電波の質は若干良いけど壊れやすいリニアアンプ。
2 電波の質は若干落ちるけど壊れにくいリニアアンプ。

さてみなさんはどちらを選択するのでしょう。ww

通常拙生はNFBのCやRFCははブッパズして銅帯などでシャーシに
落とすのですが、今回はオリジナルに復帰しやすいように
部品にジャンパーを掛けた格好を取りました。
L分が気になるところですが、RFCやCで浮かすのと比較すれば
微々たる浮きですし、部品がぶっ飛ぶことはないだけでも
安心できます。

で、パワーを出してみる。
勿論他の作業をやりながらエージングをしっかりやっています。
おや、28や21MHzは1KW出るのに14MHzの入力VSWRが高く
押し切れていないみたいです。
調べると入力回路に220pFのマイカCが飛んでいました。
部品箱には120pFしかなかったのでパラにして240pFとし、
ボビンのコアで調整したらVSWRがストンと落ちてくれました。メデタシ!
(他のバンドはチッチャな問題しかありませんでした。)

次は拙生恒例(高齢ではありませぬ!)のソケットピン冷やしです。
底板に穴を空けFANを取り付けます。
裏面に最初から付いていたオリジナルFANから交換された20mm厚の
100VFANでは、シャーシ下のソケット周りまでは冷却が不十分ですので、
38mm厚の200VFANを取り付けガンガン吹いてやります。(ちょっと賑やか。w)
配線は底板を外す時のために、平ギボシで外せるようにしました。

下から吹いたことで上からの抜ける風量・風圧が明らかに増加し、
抜けてくる風の温度も上昇したので冷却が改善されたことは明白です。
よほど無謀な使い方をしない限りこれでコンテスト等で使ったとしても
フィラメントのピンから半田が溶けて・・・なんてことは起きないはずです。
初期バージョンでなかったのでソケットをシャーシから浮かせて
風の抜ける隙間を作るという面倒な作業がなかったのはラッキーでした。

ところでこの922は最初っからゴム足が一つも付いていませぬ。^^;;
更に底板には追加した38mmのFANが出っ張った状態なので、最低
50mmは浮かさなくてはいけません。
考えた末一番安直な方法を取りました。
50mm幅の木材でコの字型で枠を組みソレに乗っけちゃえ作戦です。(笑
ビスが当たる分はノコ目を入れノミで削りとります。
コの字にしたのは前を塞いでFANの音を軽減するためです。
後ろは開けておかないと空気が流れ込みません。
枠はせめて塗装してちょっとはオシャレしておきましょ。

本日の作業もFDTラボでした。
主は作業中に全く顔を出さなかったのですが、最後の枠だけは
ノコ・カンナ・ノミで全部やってくれ楽チンさせてもらいました。
作業場の使用料を払うと言っても、そんなに頻繁にきてもらっても
困ると、決して受け取ってくれないのですが、独特のの言い回しながら
主の優しさに感謝です。

で、先日修理したHL-2Kと2台を車に積んで引き上げたら
今ちょっと腰が痛いです。

そうそう、922のリレーはDC100V駆動なので、オープンコレクタ
などで送信を掛けるとぶっ壊れます。
リレーを1段かますインタフェースを作らなきゃダメですね。
HL-2Kは12V駆動ですが結構な電流が流れるので、保険をかけて
こちら用にも作っておきましょ。@拙宅作業

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