5.0688MHz

表題周波数の水晶発振子を見つけました。
10.1376MHzの1/2の周波数です。
ダブラを挟むと10MHz送信機の発信部になる?
なんて考えるともうダメです。
他にやることが山積みのはずなのに久方ぶりに
新しいことのためにハンダゴテを握る。。。
と言ってもすでに組んであるVXO基板の水晶発振子を
載せ替えて、ダブラを組んだだけでハンダ付けした
箇所はそう多くありませぬ。

ダブラは適当なトランジスタをクラスCで使おうかとも
思いましたが、スプリアスの観点からショットキーバリア
Diでやりました。
1SS43の在庫を漁っていたら1SS16が数本見つかったので、
大して変わらないはずとそのまま使用しちゃいました。
VXO出力が10dBm程度ですがだいじょうぶか?

Diダブラはパッシブな回路ですから当然損失が
生まれますが、2倍の周波数で基本波(10dBm)の-10dB落ち位?
と思っていたら-7dB程度で済みました。
そのヘンにあったコイル2個とトリマVC1個でTマッチを後ろに
くっつけると、生では基本波の-20dB程あった4倍の高調波は
-43dBになりました。
ちなみに3倍5倍などの奇数倍は理屈通りでスペアナでは
全く見えません。
Tマッチを介したダブラ出力は2dBm強です。
手元にあった20dBや10dB・3dBなどのATTを
VXO・ダブラ間に挿入してみても、相対的な数値は
変わらないので、適当に作ったDiダブラですが、
10dBm程度は突っ込んでも大丈夫なようです。

写真はVXO・ダブラ間に10dBのATTを入れた時の
4倍高調波(≒20.28MHz)を見たものです。

  Tマッチを挿入すると-27〜-28dBmが-50dBm近くまで下がります。

もっと遊びたいところですが時間切れで本日はここまで。
ものすごい久方ぶりのおアソビ時間は1時間50分でした。

勿論これだけでは送信機にならないので、次段に
狭帯域のアンプを使えば、スプリアス特性-60dB程度は
確保できるでしょう。
最近使っている2SC1815PPアンプの前後にカットオフが
12MHz辺りのLPFなどを奢れば、スプリアス特性に優れた
100mW程度のQRPP送信機になります。
2SC1815PPの広帯域アンプはすでに組んであるものが
使えるので、入力3素子、出力5素子、カットオフ周波数
12MHzのLPF前後に入れ狭帯域にするだけです。

しかし実用化するには別の基本的な問題があります。
水晶発振子のアクティビティのせいか可変範囲が3KHz程度。
ダブラの後では6KHzですから使える範囲が狭すぎですね。^^;;

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