JRC製VVC 60-20の秘密

朝夕めっきり冷えてきました。
日中は14℃とそんなに寒くはありませんでしたが
出かけるときは6.2℃、帰宅時は4.9℃という
気温は数字を見ただけで寒くなります。。

本題

先日落札したJRC製VVCのセラミック面には
【60-20】とプリントされています。
これは20〜60pFという意味なのでしょうが
きっと20〜60pFの可変範囲が必要な機械に
入っているVVCということではないのでしょう。

実際に測定してみるとMaxは60pFですが
Minは5〜7pFです。
時々最小容量を測定すると20pF以上と
言っている人もいますが、測定時に手で
触れている等、測定方法を誤っていると
思われます。
もしかしたら同様なものでもバージョンにより
最小容量が大きなものもあるのかも知れませんが
拙生が測った限り全て最小容量はそう
大きくはありませんでした。


 入手したVVCの最小容量 6.63pF

VVCを手で軽く触れると。。。
ってこの写真じゃ数値読めませんね。^^;;

軽く触って20pF、ベタっと触って50pF程度になります。
勿論最大容量60pFでもベタっと触ると100pF超えです。

特にセラミック大型管を使うと出力容量が大きく、
6mアンプを組む時などは低圧大電流か
タンク回路のQを大きく取らないと
プレートVCの容量を大きく出来ないため、
下手をすると球と設計によっては球の出力容量
だけで間に合ってしまうこともあり得ます。
プレートVCが要らなくなるという大きな
メリットとトレードオフで可変出来ないので
調整はLとロードVCの可変で行わなくては
イケないというデメリットが漏れ無く付いてきます。

プレートVCで調整したいなら、最小容量は
小さければ小さいほど良いわけで、最小容量
20pFなら10mでも危うい場合があるため、
このVVCはそれ以下の周波数でしか使えない、
最大容量も小さいので使いにくいと敬遠
されがちであります。
しか〜し、実際は最小容量は5〜7pF程度であり
6mでも十分使えるものなんです。
ただし実装するのに大きな取り付け用の
アルミ板などを対向させてしまうとそこで
容量を持ってしまうので取り付け構造に
工夫は必要です。@腕の見せ所

ここから脱線

ローバンドからハイバンドまでの多バンド
アンプではローバンド用に最大容量1000pF
などのVVCを使うのが一般的ですが、これを
横にしてシャーシと平行させると最小容量が
大きくなってしまい10mなどでキツくなります。
そんな時はVVCを縦にしてしまい、パネルからの
操作はウォームギアで回してやるのが
常套手段となります。
これで最小容量は多分半分くらいになりますが
やってみると分かりますがVVCの固定とか
ギアのかみ合わせとか手作りするには構造的に
実に面倒くさい。。。
しかしやるだけの価値は十分あります。

3CX3000用のπマッチ回路に大型VVCと大型バリL
を使用しVVCを縦にしてウォームギアで回した
写真がどこかに保存してあったはずですが
見当たりません。
移動しない局の設置場所に置いてあるので
チャンスがあれば撮ってきましょ。

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