参考になります@多段アンプ

先日の1M・10MHz発振器と一緒に写っていた
パワーアンプなるものをバラしてみました。
内側の実装面を見る前に、裏側に貫通Cで
引き出されたところに抵抗やミニインダクタ
を使った見事なデカップリングを施した
電源供給に興味がそそられたからです。

で、中身です。

貫通Cとスタンド端子を使った空中配線ですねぇ。
段間シールド無しでストレートアンプ?

入力から3段は2SC1906でftがmax1GHz程度です。
コレクタに付いているのは3ターンの空芯コイルと
100pFのディップドマイカで次段のベースに
渡していますが、共振は150とか200MHz位?

コレクタへの電源供給は抵抗か、なんて思っていたら抵抗は
2本シリーズになっていてそのままグランドに落ちている
ではありませんか。

そこでエミッタを見ると初段はトリマと抵抗で
CRCのπ型LPFを形成させた後貫通Cで外部に
引っ張り出されている。。。
2段目以降はトリマCが一つ減って、バイパスCがに
小容量トリマCになってRの先が引っ張りだされている。

いずれにしても2SC1906はNPNでエミッタから電源供給。。。
つまりマイナス電源ですね。
古い機械で特にシステム物に付いていたユニットなら
マイナス電源のものは珍しくはありませんので
固定観念でプラスを供給してしまったら保護回路なしなので
お釈迦にしてしまいますね。
って、このまま使うつもりもない部品取りですけど。(笑

アウト20dBm程度?なんて勝手に思っていましたが
TO8パッケージと思われるTRに簡易放熱を施した
アンプが3段、後ろに連なっています。
1個取り出してみると表示が薄れていて辛うじて
RCAのトランジスタであることは分かりましたが
それ以外は不明であり形状から見ると損失3W級かと。
でも、これは多分ゴミ箱にポイでしょう。

Cの容量や色順から抵抗値を調べながら回路を
起こしてみると、各段のゲインを欲張らずに軽くアンプ
しているとは言え、デカップリングや要所にATTなどを
使って6段の狭帯域ストレートアンプを段間シールド
なしでも発振させずに組み上げている。。。
う〜ん、参考になります。
ちなみに2枚目の写真でノートに回路図を起こしている時
コレクタを貫通Cで引っ張りだしていますが、気づきました?
固定観念で勝手に書いてしまったという間違いで、実際には
グランドにオチてました。

丁度100pF程度のディップドマイカが2個欲しかったのですが
4個付いてますねぇ。@ラッキー♪

そうそう、セルモータをバラしたという10個を落札しました。
エナメル線かなり太いでしょうし長さもたっぷりあるでしょう。

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