430小型ビームアンテナ

アパマンハムのかたに頼まれて作った
ヨンサンマルのアンテナが意外とGOOD♪
ベランダでの使用という環境なのでF/Bがいらず
ゲインとフロントパターンが綺麗なら良いとの
ことでしたが、F/Bが悪く後方への輻射が
大きければ、建物に反射しアンテナの
パターンなどに影響するため、結局は
F/Bを無視するわけにはいかないのです。

条件としてはベランダからのはみ出しを
極力押さえるため、ブーム長は短くても
ゲインのあるアンテナで、更に縦方向の
サイズは極力小さく横方向は多少大きくても
構わないということになります。

いろいろ検討した結果、スケルトンスロットの
給電部縦方向を押しつぶしたような形状の
エレメントを給電部だけでなくパラスチック
エレメントにも使った4エレ双ループアンテナに
決定しました。
垂直偏波を生成するエレメントが3本になり
横長になることでスタック効果を狙おうという
ことです。

当初の予定のブーム長50cmよりちょっと長い
55cm手に土になりましたが、計算上はゲインが
リアルグラウンドで18.05dBi、F/Bが20dBちょっと
となり満足のいく値です。

実際に使った部材は
水平エレメントに6mmアルミ棒、垂直に4mmのアルミ線。
6mmの接続点を叩いて平にして穴を開け、4mmの両端にに
丸端子を圧着してビス止めしました。
ブームに塩ビパイプを沿わせてサポートとしたり
給電部はテフロン板で固定したりしたので
短縮率が若干発生しましたがさほど気にすることも
ないようです。

その寸法でMMANAで再計算するとゲインが18.19dBi、
F/Bは18.77dBとなり、VSWR特性も若干異なりますが
大きな差異ではないでしょう。

VSWRは計算上435をヌルとした場合430〜436までは
1.25で収まりますが、437で1.5となりました。
測定器上では傾向は同様でもそれよりちょっと
良い感じで、実際にパワーを出しながらVSWRメータでの
値は430〜436までは1.15で収まり437で1.3でした。
Qを上げてゲインを稼いでいるので広範囲にベタ落ちと
ならないのは致し方ありません。

今までモービルホイップや短いコーリニアアンテナで
運用した時に常時メーターは1/3程度でふらつき
メリット3だったノイズ混じりの局がメリッタ5の
振りきれで入感するようになったそうです。

6mmや4mmのアルミでの加工ですから、すぐに変形
してしまいますので恒久的に使うには強度のある
構造を検討しなくてはなりませんが、実験として
この手の小型アンテナが十分使い物になることは
実証されました。

なんか同じものを真似して作って水平スタックに
するって騒いでますけど。(笑
水平パターンが鋭くなりアンテナが方向が固定
なのでやめたほうが良いことを伝えておきました。

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