FT-901修理再び

FT-901は昨年11月にも修理しましたが
今度の修理はフロントパネルに付いている
AGCやNBのスイッチの交換ということで
フロントパネルを外さなくてはいけないので
結構面倒なものでした。

ツマミ類を全部外しVFOのネジも外したのですが
何故かVFOが途中までしか引き出せません。
よく見るとVFOのケースからボンディング用の
配線がシャーシ下側に潜り込んでいますが
その線が極端に狭い隙間を通っていて
引っかかっているだけでした。
下側のハンダ付けを外して上からラジペンで思いっきり
引っ張ってやっと抜けてくれたのでフロントパネルが
いじれる状態になりましたが、これに至るまでに
結構な時間を費やしてしまいました。。。
通常はそんなことあり得ないので、まだどこかに
外さなくてはいけないものがあると思って
しまいますよね。
ボンディングは狭い隙間でも多少余裕のある配線に
交換してしまいました。

スイッチ類はFT-101の部品取り用から外して
5個取り替えましたが、1個は規格が(大きさも)違って
流用できなかったので、ケーシングのみを901に
付いていたやつを使って、中身を101のものに
交換するというウルトラCで対応しました。(笑
この作業だけはショボい目と不器用な拙生には
困難と判断し、器用な方にやっていただきました。
と言うか単に面倒くさかっただけだったりして。w

実はそれだけではすまず、組み上げて電源を入れると
周波数表示がまったくロックしません^^;;
VFOが発振していない模様。
この手の修理でよくやらかすのがEXTVFOのSWが
押さっていて、内蔵VFO出力がコントローラーに
いっていなかったなんてことがありますが、ちゃんと
VFOのSWが入っています。。。。
形状は違うものの101のVFOは使えるはずなので
交換してみましたがやはりNG。。。ということは。。。
まさかと思いましたがVFOの電圧を測ってみると、
かかっているはずの6Vがかかっていないんですね。
ここを修理するとなると増々時間を費やすので、ちょっと
改造になってしまいましたが別途6Vを創りだして供給し
なんとか正常可動に至りました。

その他細かい部分もいろいろありましたが、さほど
手間がかかることもなく無事の修理が完了。
後は送受のデータを取るためにベンチにかけます。


     一か所ツマミを付け忘れていますねぇ。。。

結果としては受信感度OK。
送信もOKでありました。

ここで時間を食ったのはFSKでパワーを測ったのですが
どのバンドも50Wちょっとしか出ません。
予備の12BY7Aと6146Bに交換してみても同じです。
回路図を見ると100%デューティのモードはSG電圧を
下げて50W出力にしているのですね。^^;;;
いくら頑張ってもそれが当たり前というオチでありました。
キージャックにショートリングを刺し込んでCWで送信すると
いとも簡単に100Wっをひねり出すことが出来ました。
昔はそんなこと当たり前のように覚えていたはずなんですけどねぇ。。

実際にアンテナを繋ぎ込んでSSBを聞いてみると
疲れない音。。。昔の機械の音ですね。。
実に聴きやすい。

FT-901を修理して・・・というくらいですから
オーナーはこの無線機に思い入れがあるのでしょう。
末永く大事にお使いください。

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