周波数カウンタの修理

かなり前に無線機屋さんから壊れた自作カウンタを
ゲットしていました。
電源スイッチをオンにしてもウンともスンとも言わない。
ケースや部品を再利用できればと思っていましたが
長いこと放置状態で、つい最近になって物置の奥から
やっとサルベージされました。(笑
よく見るとバラスには惜しいほど綺麗に工作してあり、
ならば修理してみようかという気が起きました。
壊れている←さほど必要性がなくても直したくなる。
メンテナンス屋の性ですかね。。。(笑

さほど必要性がないというのはカウンターは10^-7や
3×10^-7を持っているからで、この自作品は恒温槽もないので
きっと10^-5程度のものでしょう。
しかし自作途中の発振器の大雑把な周波数を見るときなど
このような小型でお手軽のものは便利でしょう。
などと直す口実を無理っくり付けて修理開始!(笑

ウンともスンとも言わないのですからまずは電源から。
トランスのAC出力はOKでしたが、よく見ると整流用の
電解Cの頭が膨らんで液がにじみ出ているような気がします。
とりあえず交換してみるもNGです。
で、犯人は5V1Aの3端子レギュレータでした。
INに印加してもOUTは全く出てきません。
これを交換してみるとカウンタが表示され順調に動きます。
ただし変色している怪しげな部品とすべての電解Cの
9点は交換してしまいました。
案の定外した470μFは容量抜けで半分になっていました。

動いたので先日作った14MHz台VXOと4MHzOSCのプリミックスの
OUTを測定してみるとちゃんと10MHz台を表示します。@当たり前か
試しに出力が小さなアンテナ・アナライザーを測ってみると
これも表示されたので感度は悪くないようです。
さらに小さな出力には広帯域アンプを出動させることにします。

電源SWの接触が今一なのでこれも交換しSWオンオフを
試している時に気づきました。
3端子レギュレータのヒートシンクがチンチンになってます。
アンメータで見ると0.8A近く流れています。
こんなに喰うかなあ?と思ってもチンチンなのは現実です。
これでは逝かれるワな。。。と思いFANで冷やすことに。

電源トランスを横向きから縦に変更しスペースを作り
8Cmスクエアのパソ用FANを取り付けました。
12Vだと結構うるさいので、どのくらいまで回転数を
落としても冷却能力を損なわないか、安定化電源を
繋いで試すと、8Vちょいでもヒートシンクがヒンヤリ
するくらいまで温度が下がってくれました。

トランスの8V端子に別途整流回路を抱かせ、抵抗で
9Vまで落としてFAN用電源としましたが、すっかり
おとなしくなってくれました。
別途整流回路を抱かせたのはトランスに余裕があっても
電源回路周りにあまり余裕がないからです。

ご覧のように大きめなケースを広々と使っているので
もうちょっと高密度の実装で小さなケースにしようかとも
思いましたが、修理しようと思い立ったきっかけが
綺麗な工作なのでなんとか使えるように。。。という
ことだったので、そこは手を加えずに原型のままで
いくことにしました。
顔も知らない製作者様のコールサインもフロントパネルに
プリントしてありますが敬意を表してそのままにしておきます。
(写真は加工してコールサインは消してあります。)

使用目的から必要はないのですが、後日校正してある
カウンタと一応泣き合わせをしておきます。
また10MHzまでのカウンター本体のみとプリスケーラが
挿入される切り替えが付いていますが、プリスケーラが
どこまで伸びているのかも調べておかなくちゃ。 

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