GU-5Bという球@おまけ付き

形状はセラミック管のようですがガラス管という
あまり見かけない姿をしています。
GU-34BとかGU-43B、GI-19Bあたりが同様の構造です。

gu-5b

直熱管ですが大きな特徴は12.6Vのフィラメントの
中点からリードを引き出している点です。
例えば小型管の12A*7などのヒーターもそうなっていて、
中点から見て外側の2極に電圧を掛ける場合(シリーズ)は
12.6Vで、2極をまとめて(パラにして)中点との間に電圧を
掛けるときは6.3Vでした。
同様な方法でGU-5Bがまともに動くかは分かりません。
12.6V25Aですから6.3Vだと50Aになり、中点の引き出しや
ピンがそれに耐えうるかどうかは不明だからです。
たとえ使えたとしても6.3V/50Aよりは12.6V/25Aのほうが
扱いやすいので試すこともないでしょう。

それよりGU-5Bは直熱管なので中点をカソードとして
使うことができます。
フィラメントトランスの中点タップをIpIgの還流路と
するのが一般的ですが、タップがいらないということです。
ま、余分にRFCや貫通Cなどが必要にはなりますが知れてます。

さて規格ですが

フィラメント電圧  12.6V
フィラメント電流  25A
Ep3000V 0.4A時 12mS
Ep3000V 0.7A時 16mS
ft 110MHz
Pd 2.5KW
Temperture      150℃

文字から読み取れる情報はこんな程度で、他は
クーリングの風量や風圧などです。
動作例は見つかりません。
ゲインが低いことは読み取れますが。。。(苦笑

後はラフなグラフしかありません。
今年の1月に書いた直流的振る舞いで例に出した
特性表は、実はこの球のものです。
いかにラフなのか比較しやすいように並べてみました。w

ia-a

前回のポストではゼロバイアスでEp(Va)5KV時
について書きました。
左の特性表ではIp(Ia)は0.8Aに見えますが
では右だと。。。先が太くてわからない。ww
5KVの線の下側は0.8Aとも言えなくはないですが
線の上側は1.2Aにも見えます。
見方によって400mAも変わっちゃうのです。
線の中心として1Aだとしても200mAのズレがあり、
5KV200mAだと1KWも違っちゃいます。
4000Vでも3000vでも。。。拙生にはそのように見えます。
これじゃぁだめでしょ。

先日のバイアス用回路は一応値が特定できる(線が細い)
左の静特性表から、ゼロバイアス時の傾きを平行移動させ
Ep5KV時ではバイアスが40V程度ではと無理っくり読んで
製作したものです。
実際には右図のように裾野の傾きはなだらかになって
しまうので、カットオフはもっと高い電圧が必要でしょうけど
(例えば70V〜80V)裾野の広がりの部分から外れた
リニアなところまでアイドリングを流すので、40Vから
4.3V刻みで電圧を落とせればなんとかなるかと。
ま、予定より多くアイドリングが流れても、球自体が
ヘコタレる心配は皆無ですし、その基礎条件となる
クーリングはいつもの通り過剰なくらい吹いてやります。
スイング幅が圧縮されるだろうって?
一生使える1KWリニアということでパワーを絞りだすのが
目的なら球の選択肢という取っ掛かりからストーリーが
全く違うものになります。
3極管ならこの球で作るのも3CX3000A7や5000A7で
作るのも製作規模や手間はほんのちょっとしか変わりません。
流石に10000A7クラスでは規模が違い過ぎますけど。。ww

余談@おまけ

いつだったか忘れるほど昔の話ですが、訪問記念に
3CX10000A7をお土産にくださるという話があったのですが、
その頃の拙生にはその価値は分からず、あまりにもデカすぎて
ビビってしまい丁重にお断りしたことがあります。
もちろん今でもデカすぎには変わりありませんけどね。

フィラメント 7.5V 99A (742.5W)
Ep max 8000V Ip max 5A (40KW)
動作例 Ep7200V Ip4.2A Out20KW

一つだけ興味が湧いたのはEp7200Vでゼロバイアスでも
アイドリングが0.5Aしか流れていなかったことです。
(アイドリングだけで3.6KW。。。^^;;)
で、負荷インピーは1KΩを大きく下回るので高耐圧大容量の
バキュームCやダミー、1次2次を逆さまに使った50KVA
柱上トランスのバカでかさに呆れるばかりでした。w
鳥さん20KWのエレメントでちょっとはみ出してました。
押せばまだ出るそうですが、それ以上は測れないし
アンテナ系が保たないので20KW以上はチャレンジ
していないとか。。。
あ、こんな書き方したら実在したのがバレバレですねぇ。(笑
所在するのは北海道ではありませんし現在は引退したと
聞いております。

ちなみに拙生が関わった最大パワーは500KWです。
もちろん業務の世界ですが1本で125KWの2パラ、
それを2セット合成して500KWとしています。
水冷管で交換するにもチェーンブロック付きの専用治具で
引っこ抜きました。。。

繁忙期の月末、それに本日から始まったシステム保守で
1週間ほど製作の手が止まりそうです。

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