10MHzCWオンリー計画

宿で寝る前の時間に暇に任せてのエントリです。

もうちょっと歳を重ねたら、ボケ防止を兼ねて
10MHzCWオンリーでアナログチックにQRVする
という計画はだいぶ前から持っていましたが、
コメントでこの話がでたのでちょっと書いてみましょ。

【聴きやすい音】

だんだん衰えてくるであろうCWのに対する耳を
少しでも維持するために聴きやすいということは
CWを継続する大事な要素と考えます。

CWの音を自分の耳に合わせて如いかに聴きやすく
するかという試みで、IFでの帯域を故意にそんなに
絞らずに400Hz位とし、AF側でLPFやHPFをタメシたり、
アンプのf特を色々いじって遊んでいます。
やはり拙生にとって聴きやすい易いのは低音と高音を
ステレオ化して左右に分離したものが今のところ一番ですね。

これを思い立ったのはずいぶん前の話で、
楽器をカジッていた若かりし頃、ベースをコピー
するのにモノラルでは無理でも、ステレオで
分離されると楽にコピーできたことをCWにも
流用できるはずと考えたのです。
つまり高音で聴こえる混信は右、目的信号は
低音の左、の如く分離しちゃえ!作戦です。

初期作品は思い出せないほどの昔の話で、
ヘッドホン端子から取り出した信号をATTを兼ねた
デバイダーに放り込み、単にデバイドした信号を
カップリングCとグリッド抵抗で形成されるLPFで
低音側のセット、抵抗とCのHPFを通過させた後
高音がカットされないようにカプリングCとグリッド
抵抗が小さめのものを高音側とした簡易的な
ものでした。
アンプは6BM8シングルで作ったステレオアンプを
流用したため、数点の部品追加・交換で簡単に
試せましたが、ご想像通り多少は聴きやすくなった
気はしたものの、期待したほどの分離はしてくれは
しませんでした。

しからばと、数年後に22mHのコイルが大量に
入手で来た時、LCでローパスとハイパスを形成して
みましたが、残念ながら同じシャーシに乗っかった
電源トランスの影響でハム音が増加し、とても
使えるものではありませんでした。
ただ分離はかなり改善されたので、トランスを
別シャーシに移すなどの対策をすれば、なんとか
なったのかもしれませんが、根性のない拙生は
一応ステレオとして完成しているものを、大幅に
改造する元気はなく、CW受信音のステレオ化は
ここで止まってしまいました。

実用化できたのはウン十年も経った最近の話で、
これはまさにopアンプの功績です。
CRのフィルターでも簡単に多段化でき、利得などの
設計も、他のデバイスよりずっと簡単で、大掛かりな
仕掛けなしに実用になる程度の効果が得られます。

ま、スピーカを鳴らすだには力不足なので、大量に
手持ちのあるLM380を使いましたが、その周辺部品
によるf特などについては、遠い昔にやた真空管での
お試しのノウハウが活かされています。

目的信号より高い音は効果があっても低い音は
減衰なく通過しちゃうだろと指摘されたことがあります。
はい、その通りであります。(笑
その時はUSBとLSBの切り替えが効果的です。
低いのと高いのと両側からのQRMは?
その時はあっさり諦めます。。。ではなくて片側は
ノッチで切ります。w

あ、この話は飛躍的に聴き易くなるというのではなく
拙生の耳ではかなり聴きやすい気がするという
レベルの話ですので、同様なことを試して、ちっとも
効果がないzo!という苦情には一切耳を貸しませぬ。(笑

10MHzCWオンリー計画第2段は20mバンド並まで短縮した
2eleのクワッドになる・・・と思います。
第3段は一生壊れない(はず)の10MHz専用のGU-5B
リニアアンプかな?

明日で北見を離れます。

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2件のフィードバック

  1. OQQ より:

    そういうことでしたか。アナログの30m専用トランシーバーかな??
    などと、勝手にお想像しておりました。 どんな短縮クワッドか興味津々です。なぜ2エレなのでしょうか、3エレでなくとも十分、ということでしょうか。クワッドは形が好きです。自作できないので既製品を使っていたことがありましたが、関東のベタ雪であえなく潰れた経験があります。北海道の粉雪ならばOKなのでしょうね。カムバックハムでしかも枯葉マークで、もうボケはじめておりますが、10メガはなんとなく魅力を感じます。コンデション低下のこの時期に10メガでDXは早朝がねらい目なのでしょうか。すみません初歩的なことですが質問です。

  2. Qsaku より:

    いつもご贔屓にありがとぉございます。
    たった今北見より帰宅しました。@午前様

    なにゆえ短縮の2eleクワッドかというと、
    単純に大掛かりなアンテナにしたくないからです。
    現在設備共用している移動しない局の設置場所は
    違いますが、基本的には何か有った時に独りで
    下ろせるアンテナしか上げません。
    若かりし頃は21の8eleとか14の5eleくらいは
    独りで上げ下げしていましたが、悔しいですけど
    最近はそれができなくなってしまいました。
    更に歳を取ると短縮2eleクワッドがお手頃かと。。
    また拙宅の事情により、回転半径が大きく
    取れる場所にタワーが建たないのです。

    昔使っていたクワッドはタモに使うテグスを
    最初に張っておき、1.2mmという細い銅線を
    からませたものでしたが、一度も切れることは
    ありませんでした。(多少短縮率が発生します。)

    現状で早朝のQRVは難しいのですが、経験的には
    EUやアフリカあたりが狙えるはずです。
    北海道では厳しいですが西周りの南米も
    聴こえるはずです。