ボブディランがノーベル文学賞

若かりし頃しころラジオから流れてきたしわがれ声で
歌うボブディランのBlowin’The Windに衝撃を受けました。
ぶっきらぼうなな歌い方、決して上手には聞こえなかった
ギターやブルースハープ。。。
今まで聴いてきたきれいな音楽とは真逆なのに、
大げさに言うと心が共鳴しちゃったのです。

いろいろ調べるとリーリースされたときディランは
22歳だと知って再度びっくりしました。
どぉ聴いても渋いお爺さん・・・って感じですから。
それから何かに引き込まれるようにディランが全ての
日々を送ることになります。

クラシックギターでのアルペジオの練習は、フォーク
ギターのフィンガーピッキングが取って代わり、また
ストロークというよりはピックで弦をガチャガチャ
かき回すような奏法にのめりこんでいきました。

歌詞を訳してみても難解で、でも
あなたが彼を認めるのに、彼はどれだけの道を
歩かなくてはいけない?
などと意訳してみてはメロディに当てはめてみたり
していました。

その後ディランの訳詞をしている本があることを
知りました。
京都精華大学の故中山容と片桐ユズルが書いた
ボブ・ディラン全詩集です。
2人とも詩人で翻訳家です。
片桐ユズルは現在精華大学の名誉教授だったかな?
それを入手し難解だった彼の詩の意味がほぼ理解
できたとき、最初にラジオでBlowin’The Windを
聴いたときより大きな衝撃を受けました。

偶然ですがNHKの教育番組でどこかの大学の教授が
ディランの歌詞を使って講義をしているのを見つけ
びっくりして観ていると、アメリカの一部の大学では
現代文学の教科書にディランの歌詞を使っていると
紹介していましたが、そんなの当たり前だと思えるほど
ディランの詩にのめりこんでいました。
ですからボブディランがノーベル文学賞をもらうことに
拙生は何の違和感も覚えません。

ディランが初来日した時は武道館に3日連続と追加公演の
1日も何とかチケットを入手して聴きに行ったのは
もう40年近い前の話。。。
バンドで演ってましたがアンコールの時に独りで
ギターを抱えて出てきてBlowin’The Windを
唄い始めたときは、一緒に行った友人(拙生以上に
ディラン信者)と涙を流したのを覚えています。
彼は6回武道館に通ったはずです。(笑

ちなみに拙性の一番好きな曲は
Don’t Think Twice It’s All Right
で今でもギターを持つとまずはこの曲です。

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