3.5MHzDP

3.5MのDPも完成させました。

以前は55%に短縮されたD社製のものを
タワーの15mのところから、駐車場照明用の
自営柱(7m)まで引っ張った斜傾DPでした。
延長Lは100mmのボビンに1mmのホルマリ線を
巻きつけたもので、その抵抗値により、
VSWRもそこそこ良かったようで、アンテナ
チューナーを使用すると問題なく電波は
出たようですが、タワーにぶら下げたまま
長い間放置されていたとかで、見た目は
問題ありありです。(笑

コイルの防水用カバー(太い収縮チューブ)は
タワーに擦れて破れてしまい、中のコイルは
表面が剥がれてむき出しになった銅の部分が
錆びています。
バランは風が吹けばタワーにコンコンとぶつかる
ようなぶら下がり方です。

案の定単に昔と同じ形状にに引っ張ると、
共振点なしで受信はなんとかできるが
いつも聞く3.5Mのノイズレベルに20dBのATTを
かました感じです。
またもや中継コネクタかと全部調べると、
やはり接触不良を見つけましたが、
それよりアンテナ側のコネクタで測定すると、
状況は多少変わるもののやはり共振点がまったく
出てこないので絶対まともではありません。

で、エレメントをフルサイズにしてみました。
ところが全く一緒の状態です。
同軸ケーブルかバランしかありませんね。

で、バランと同軸ケーブルを交換したところ
3.45MHzくらいに綺麗な共振点が♪

せっかくエレメントをフルサイズにしたので
そのまま使うことにしました。
タワーと自営柱は35m程度離れているので
40m強のエレメントの30mを引っ張り、残りを
タワーから1.5m程度離れたところから残りを
折り返して固定しました。

Qの低いコイルが入っていないのでロスがないのと
折り曲げたことでインピーダンスは低めですが
切り詰めて共振させた状態でVSWRは1.7〜2なので
問題なしです。
DP側にはマッチングなしでアンテナチューナー入で
使用という条件のご了解を得ました。

給電点の高さは以前は給電部の重みで斜傾型Vの字
アンテナだったので自営柱と同じ7mくらいしか
ありませんでしたが、こんどは給電部がタワーに
寄ってきたため、垂れも少なく高さは14m程度に
なってちょっとイビツではあるもののフルサイズ。。。
明らかに飛び受けは飛躍的に改善されるでしょう。

時間をおいてアンテナ線の初期の伸びによるズレの
補正をアフターサービスすることをお約束して
すべてのアンテナ&タワーメンテを終了しました。

ちなみに。。。
D社のバランですが、50Ωのダミーを繋いで
測定したところ、10〜16MHzはまともですが
それ以外の周波数ではVSWRが高い。。。?
よく見るとモールドにヒビがあり、勢い良く
振ってみると水滴が。^^;;
だめですな、これは。。。。

実はもう一つ同じタイプのものをお持ちだったので
預かって測定してみるとまともっぽかったのですが、
よく見るとこいつにもヒビがあったので不採用。
ゴミ箱ポイとなりました。

現在は以前のポストのチェック済みC社バランに
交換しましたがバランのお代はいただきませんでした。
中古なのに新品ですとは決して言いませんから。(笑

アンテナ・タワーの整備も終わり、お預かりした修理品を
届けるついでにアンテナ長の補正をするときにまで
お会いできませんが、いつまでもお元気でどこかのバンドで
マイクの付いていない無線機から送信される熟練した
モールス信号を聞かせていただきたいと心から願っております。

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