冗長性 ≠ バックアップ

最近RAIDについて書いているのでそれに
関連した話題を。

RAID1でミラーリングしているからバックアップは
必要ないと思っている方が多いのに驚かされます。
RAIDの冗長性をバックアップと考えるのは間違いです。
RAIDはあくまでもHDDをなどのストレージが故障した時、
コンピュータの稼働が停止してしまったり、大切なデータを
損失してしまう確率を低くするための手段であり、
故障したストレージを交換しリビルドするまでのツナギという
役割に過ぎず、データ損失を100%(またはそれに近く)防ぐには
別途バックアップを考えなくてはいけません。
極端な話、必要なデータを間違って削除してしまった場合、
冗長性が故にどのストレージからも削除され、バックアップ
として残されていることはないのであります。

しかしこのツナギは24時間365日稼働の(止められない)
サーバーなどには必須であります。
ホットスワップで構築されていれば、サーバーを
止めることなく故障したストレージを交換できます。

では仕事や個人的に使うデスクトップパソコンにおいて
この冗長性は必要なのでしょうか?
拙生はこまめにバックアップを取ることしかしていません。
使用している最中に壊れた時は諦めます。(笑
実際壊れなくても主流がまだWindows時代には途中で
固まってしまい、それまでの作業が無駄骨になってしまった
経験が何度もあるため、仕事で大事な作業では一区切りずつ
短時間で上書き保存を繰り返す習慣がついており、更に
お仕事フォルダは10分毎にサーバーにコピーされるように
自動バックアップを仕込んであります。
自動バックアップは削除しても過去に遡れば、削除した
ファイルも存在するため、増分ではなく差分で行います。
もちろん時間と容量は喰いますが、いざという時は
やっぱり差分なんです。
バックアップはUSBの外付けストレージでもOKですが、
信頼性から考えるとやっぱりサーバーでしょう。
自身で用意するのは大変ですから、気持ち悪くなければ
フリーのクラウドでも良いと思います。
拙生は大切なデーターの所在や扱いが不透明な雲の上では
気持ち悪いので自鯖に取っていますけど。

SSDなら書き込み回数による寿命以外の故障でダメになる
ことってまずないので大丈夫とタカを食ってる方にご忠告。
OSやアプリが固まるのはSSDでも起きうることです。
さらに酸化皮膜の劣化等によるデータ飛びを考えると
長期保存向きではないのです。
ですからSSDとてバックアップは必須です。

このようにストレージの交換に電源を落とすことすら
できないような、特殊な使用法や使用環境でない限り、
バックアップ環境さえしっかりしていれば、あまり
大げさな冗長性に拘る必要はないと考えます。

拙生なら。。。デスクトップパソコンでのRAIDは
絶対ストライピングです。
ストレージが2個のRAID0なら容量は2個分、速さはRAID
コントローラのロス分で2倍とはならなくても確実に
1.5倍以上になるでしょう。
もちろんいつ壊れても泣かないで済むようなこまめな
バックアップが必須であることは言うまでもありません。

HOME

おすすめ