CPUに関すること2点

ubuntu16.04LTSへの変身プロジェクト(大袈裟・・)も
いよいよ大詰めで、i3 CPU 530(古い!)にメモリ4GBという
ubuntu専用機にとりかかっています。

さてタイトルの1点目です。

メーカーがドライバーのコードを公開しておらず、ubuntu側で
開発環境の構築ができないものは、ベンダーがリリースする
ものに依存しており、これをプロプライエタリドライバーと
呼びます。(プロプライエタリはオープンの対義語)

例えばNVIDIAなどのグラフィックスカードがそうであり、
ubuntuの提供するドライバーでは機能を最大限に
活かすことができないため、プロプライエタリドライバーを
インストールします。

今回はその中に

Processor Micocode firmware sor Intel CPUs

というのがありました。
これは何かというと、プロセッサのファームウェアの
アップデートなのですが、通常で行うBIOSアップデートが
不要で、カーネルで直接アップデートすることができるように
なるものですのでインストールしておきましょう。

 参考 
  システムツール→ Preferences → 追加のドライバー
 

2点目はコマンドのcpuinfoについて。

$ cat /proc/cpuinfo

で名前の通り以下のようにCPUのインフォが表示されます。

(必要分だけ抜粋)

processor : 0
vendor_id : GenuineIntel
cpu family : 6
model : 37
model name : Intel(R) Core(TM) i3 CPU 530 @ 2.93GHz
stepping : 2
microcode : 0xe
cpu MHz : 1197.000
cache size : 4096 KB

Core i3 530 は2コア/4スレッドなのでprocessor:0
から:3まで同じものが4つ表示されます。
で、注目するのはcpu MHzが2.93ではなく1197.000に
なっていることです。
せっかく2.93GHzのCPUを使っているのに1.2GHzでしか
働いていない??

CPUは負荷に応じて動作クロックが変化しますが、cpuinfoは
コマンドを叩いた時点の動作クロックを表示します。
で、CPUの詳細を見るには以下のコマンドを使います。

$ cpupower frequency-info

しかし必要なパッケージがインストールされていなければ
以下のような表示になります。

WARNING: cpupower not found for kernel 4.4.0-22

You may need to install the following packages for this specific kernel:
linux-tools-4.4.0-22-generic
linux-cloud-tools-4.4.0-22-generic

You may also want to install one of the following packages to keep up to date:
linux-tools-generic
  linux-cloud-tools-generic  

で、不足パッケージを

$ sudo apt install linux-tools-generic linux-cloud-tools-generic

のようにインストールします。
再度コマンドを叩きます。

$ cpupower frequency-info
analyzing CPU 0:
driver: acpi-cpufreq
CPUs which run at the same hardware frequency: 0
CPUs which need to have their frequency coordinated by software: 0
maximum transition latency: 10.0 us.
hardware limits: 1.20 GHz – 2.93 GHz
available frequency steps: 2.93 GHz, 2.79 GHz, 2.66 GHz, 2.53 GHz, 2.39 GHz, 2.26 GHz, 2.13 GHz, 2.00 GHz, 1.86 GHz, 1.73 GHz, 1.60 GHz, 1.46 GHz, 1.33 GHz, 1.20 GHz
available cpufreq governors: conservative, ondemand, userspace, powersave, performance
current policy: frequency should be within 1.20 GHz and 2.93 GHz.
The governor “ondemand” may decide which speed to use
within this range.
current CPU frequency is 1.33 GHz.
cpufreq stats: 2.93 GHz:14.23%, 2.79 GHz:0.22%, 2.66 GHz:0.14%, 2.53 GHz:0.25%, 2.39 GHz:0.38%, 2.26 GHz:0.52%, 2.13 GHz:0.52%, 2.00 GHz:0.59%, 1.86 GHz:0.86%, 1.73 GHz:1.63%, 1.60 GHz:1.46%, 1.46 GHz:4.00%, 1.33 GHz:11.68%, 1.20 GHz:63.51% (3825)
boost state support:
Supported: no
Active: no
25500 MHz max turbo 4 active cores
25500 MHz max turbo 3 active cores
25500 MHz max turbo 2 active cores
25500 MHz max turbo 1 active cores

おお、いっぱい出てきましたねぇ。

これを見るとcpuinfoでは最低の1.2GHzを表示していて、
frequency-infoのステータスにより最大周波数でも
動作していることがわかるので安心できるはずです。

そういえば以前は

# cpupower frequency-set -u clock_freq

で最大周波数を設定したり、他にも最小や特定周波数も
設定できたのですが、これらのコマンドは受け付けて
もらえませんでし。。。
ま、やろうと思えば他の方法もあるしこのまま使っても
なんの問題もないので気にしないことにします。

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