不安定電圧回路??

リニアアンプの動作が不安定だという
電話がありました。
25年も前に依頼を受けて、いつまでも完成しない
作りかけの3極管アンプを拙生が完成させたものです。
仕事帰りに調べに出向きました。

動作させてみると一定のドライブなのにIpが
フラ〜っと変動しますねぇ。。。
2週間前くらいからだそうであります。

正常時動作から何もいじっていないとのことなので、
完成時からなにか変更したか尋ねると、5〜6年前に
バイアス用の10VツェナーDiが飛んだので、小型の
ツェナーDiをTRでブーストした回路に変更したとのことです。

早速そこを調べてみることに。
自分で手掛けたところを最初に調べないのは自信が
あるからではなく、きっと自分のせいではないと
思いたいのでしょうね。ww

なんだかパラにキャパシタがぶら下がってます。
ノイズ対策なのでしょうが、ずいぶん古めかしく
表示が見えないほど黒ずんでいて怪しさ満開ですねぇ。。。
で、取り外してみると全くIpはふらつかなくなりました。

原因はキャパシタの経年劣化によるリーク電流でした。
リークが大きくなると定電圧であるはずのツェナーDiの
効果が損なわれることになり不安定電源に成り下がります。
これはノイズ対策用だけでなく、更なる電圧安定化のために
ぶら下げたキャパシタも一緒なので拙生は極力使いません。

10V程度であれば雑音が多く正の温度特性を持つ
アバランチェ動作となりますが、5Vクラスをシリーズで
使うことで、ツェナーとアバランチェの境目となり、
キャパシタをぶら下げなくてもノイズは少なく温度に
影響を受けない特性となるようにするのです。
5Vのツナ−は手持ちがあるので、後日プレゼントしましょ。

メンテナンス屋としての長年の経験から言うと、
経年劣化で一番ヘタりやすく不具合の原因となるのは
キャパシタなんです。

しかし自分が手掛けたアンプが四半世紀も現役で動いていたのを
見ると感慨深いものがあります。

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6件のフィードバック

  1. 岩崎/JA8RDW より:

    お久しぶりです

    今は流れ流れて紋別に居ます、こっちにくることがあったら
    連絡ください、又一緒に飲みたいので。

  2. Qsaku より:

    紋別・・・ご苦労様です。
    何カ所目の帰任先でしょうか。

    出張で行っても宿泊したことがないので
    飲んだという記憶がありません。
    機会があったらぜひ!

    • JA8RDW より:

      10か所目くらい???

      紋別は2回目です、良い店探しておきます

      ここで1kW計画が立ち上がっている
      余ってるリニアある?

  3. Qsaku より:

    1KW用は余ってないなぁ。
    ちょいとオメカシしてお出しできるのは
    動かすのも大変かと。。。www
    お値段もそれなりです。
    周囲に聞いておきましょ。

    最近紋別方面の仕事はないので、
    時期になったら芝桜でも観に行って
    そのまま足を伸ばす計画でも立てましょうか。
    って、いつも貧乏暇無しだからなぁ。。。

    • JA8RDW より:

      よろしくお願いします

      芝桜は今が見頃ですよ、もうすぐ枯れそうだが・・・

    • Qsaku より:

      あれ、6月中旬くらいでなかったっけ??
      残念。。。
      実は浮島峠越えは結構あるのに芝桜の時期に
      走ったことがまだないのですよ。

      出物があったらお知らせいたします。